第四百五十四話 それぞれの世界の勇者達その十二
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「俺なんかピンチになったらいつも泣いて逃げるからね」
「いや、普段はそれなりに戦っているからいいが」
ストーンリバーはそのイタリアに話した。
「貴殿は」
「そうかな」
「怪人位は何でもないではないか」
「そりゃね、俺だって国家だしね」
「怪人数体位はだな」
「何でもなくね」
そうしてというのだ。
「倒せるよ」
「ならいい」
これがストーンリバーの返事だった、笑顔になっている。
「充分だ」
「そうなんだ」
「うむ、そして何かあれば」
その時はというのだ。
「これからも頼む」
「ポップ程じゃないけれど頑張るよ」
「イタリア殿はイタリア殿の出来ることをすればいい」
「左様、それぞれが出来ることを全力で行う」
目玉の親父も話した。
「それでよいのじゃ」
「そうですね、力を合わせて」
「わし等はな、しかし本当にあの若者達は凄いのう」
あらためてダイとポップを見て鬼太郎に応えた。
「あれだけ常に前を向いている者達がおるとはな」
「それもまた人間ですね」
「うむ、スサノオがあの者達に仕掛けるのもわかる」
「それだけのものがあるからですね」
「その通りじゃ」
まさにというのだ。
「わしも見てわかる」
「だよな、俺だってわかるしな」
またねずみ小僧が応えた。
「あの二人本物だぜ」
「全くじゃ」
ダイとポップの修行を見て言う、そして二人の後で。
マアムも修行に入る、その激しい接近戦での強烈かつ素早い一撃の応酬に相手をするサテライザーもだった。
一旦間合いを取ってカズヤに言った。
「相当な強さね」
「そうですね、まるで嵐です」
「ラナに匹敵するわ」
そこまでの強さだというのだ。
「これは油断をしたら」
「先輩がですか」
「そうなってもおかしくないわ」
こう言うのだった。
「本当にね」
「それじゃあ」
「訓練だけれど」
サテライザーの目は本気だった。
「切ってもね」
「いいですか」
「受け止めているだけでは倒されるわ」
サテライザーの方がというのだ。
「だからね」
「攻撃もしますか」
「ええ、これからはね」
「そう、攻めて来て」
マアムも言ってきた。
「私も攻撃に対してどうするか」
「そのことをなのね」
「見に着けたいから」
だからだというのだ。
「首でも何処でもね」
「切りに行っていいのね」
「それで倒されたらそれまでよ」
倒されてもというのだ。
「それでもね」
「そう言うのなら」
サテライザーは剣を振るった、マアムはその一閃を。
直前とかわした、カズヤはその残像を見て言った。
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