第四百五十四話 それぞれの世界の勇者達その十一
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「まことにな」
「そうですね、では」
「皆な」
「このまま修行を積んで」
そしてというのだ。
「強くなっていけばいい」
「そうですね」
「まあちょっとまっすぐ過ぎるけれどな」
ねずみ男は両手を頭の後ろにやって言った。
「マトリフのおっさん以外は」
「そのまっすぐさがいいね」
鏡の父はこう言った。
「そうだね」
「まあそれはな」
ねずみ男はダイ達を見ながら鏡の父の言葉を否定しなかった。
「やっぱりな」
「そうだよね」
「あそこまでまっすぐで強いとな」
それならというのだ。
「どんな壁でも突き破れるぜ」
「その強さがあるから」
それ故にというのだ。
「私もこう言うんだよ」
「だよな、おっさんもわかってるな」
「伊達に一緒にいないからね」
それだけにというのだ。
「君達とね」
「それでだよな、まあ俺はこの通りのひねくれ者だしな」
「ははは、そう言っていつも鬼太郎が本当に困ってる時は助けるのう」
目玉の親父はねずみ男のこのことを嗤って話した。
「ねずみ男は」
「まあ根っこは悪い人じゃないな」
ラットもこう言った。
「はっきり言って」
「そうか?」
「俺もそう思うぜ」
こうねずみ男に答えた。
「実際にな」
「そうかよ」
「ああ、まああんたも頑張るよな」
「気が向いたらな」
これがねずみ男の返事だった。
「そうするかもな」
「じゃあそれで宜しくな」
「ああ、しかしあのポップってのは凄いな」
ねずみ男は彼の修行を見て言った。
「ダイもそうだけれど全力で修業してるな」
「うん、彼は本物だね」
トゥエンティーもポップを見て言った。
「ただ魔法が強いだけじゃないよ」
「心も強いよな」
「これまで相当な戦いを経てきたそうだけれどね」
「そこで培ってきたものがすげえな」
「うん、彼と一緒に戦えたなら」
トウェンティーはこうも言った。
「僕も嬉しいよ」
「俺もだぜ」
ラットも同意だった。
「ただ頼りになるだけじゃねえな」
「その心も頼もしいよ」
「全くだね」
「うむ、彼ならばだ」
ストーンリバーも言うことだった。
「大きなことを為してきたこともわかる」
「あれだよな、ダイがピンチな時にいつも駆け付けてきてな」
ねずみ小僧も話した。
「それで渾身の一撃で戦局を逆転させる」
「魔法のそれでね」
「そうしてきたんだよな」
「修行に身に着けてね」
「そう思うと本当に凄いな」
「全くだよ」
「というか怖い気持ちに勝つって凄いよ」
イタリアはこのことを評価した。
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