第四百五十四話 それぞれの世界の勇者達その九
[8]前話 [2]次話
「肝は美味い」
「内臓全体がそうだな」
ヒュンケルは肝臓だけではないと答えた。
「癖があるがな」
「美味いな」
「そして滋養にもいい」
こうクロコダインに話した。
「俺は好きだ」
「俺もだ」
「それで鮟鱇もなんです」
響きはまた二人に話した。
「肝、肝臓も美味しいんです」
「これか」
クロコダインは鍋の中のその切られて煮られている肝を見た、見ればもう完全に煮えて美味そうである。
「これが美味いか」
「はい、召し上がって下さい」
「ではな」
「俺もそうさせてもらう」
ヒュンケルも続いた、そして二人でエビルアンクラーの肝を食べると。
唸ってだ、それぞれ言った。
「確かにな」
「美味な」
「絶品だな」
「これはいい」
「これがです」
まさにというのだ。
「あん肝なんです」
「そうか、肝臓も美味いか」
「これはいいことを知った」
「ならこれからはだ」
「肝臓も食うとしよう」
二人で言った、そして。
インデックスはエビルアンクラーの骨も食べて話した。
「鮟鱇は骨まで食べられるからいいのよね」
「いや、骨は普通食べないのではないのか」
リリアナがインデックスに突っ込みを入れた。
「小魚ではないからな」
「それが鮟鱇は違うのよ」
「そうなのか」
「骨が柔らかいからね」
それでというのだ。
「じっくりと煮たらなのよ」
「骨まで食べられるのか」
「こうしてね」
言いながら実際に食べ続ける。
「美味しいわよ」
「日本の料理は奥が深いな」
「まあそれなりに歯が丈夫やないとあかんな」
ロキは笑いながら話した。
「それだけの固さや」
「けれど実際に食えるからな」
大兎も骨まで食べている。
「そこもいいんだよな」
「そうなのね。河豚とは違って」
「ああ、河豚の骨は固いからな」
大兎はヒメアにも答えた。
「だから無理だけれどな」
「鮟鱇は違うから」
「それで食えるからな」
「私も食べていいのね」
「そうだよ」
「河豚は毒あるんだよね」
ギーシェはこのことを言った。
「そうだね」
「あるけれど心配しなくていいから」
そのギーシェに悠二が話した。
「ちゃんとした人が調理したらその部分は取り除いてくれるよ」
「だから食べられるんだね」
「そうだよ」
「そういえば前に食べた時も」
「大丈夫だったね」
「そう、ちゃんとした人が調理したらね」
その時はというのだ。
「大丈夫だよ」
「それじゃあ」
ここでモンモランシーが出す人はというと。
「一色さんが調理したら」
「呼んだかな」
その一色が褌一枚で満面の笑みで腕を組んで出て来た。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ