第四百五十四話 それぞれの世界の勇者達その八
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「それだけだ」
「あんたの世界の服装ではないか」
「そこは違う」
「ならいいがな」
「この人のことは気にするな」
たんぽぽがラーハルトに話した。
「規格外の人だからな」
「そうなのか」
「規格外も規格外」
環那も言う。
「強さも」
「そして変態さも」
鈴も言う。
「もうそれこそ」
「そうした人だから」
虎徹が続いた。
「もう何といっても」
「気にしなくても気になるにしても」
輪冥も語る。
「それはそれで」
「そうした人もいるか」
ラーハルトは五人の話を聞いて納得した顔で頷いた。
「俺達の中には」
「はい、色々な人がいます」
コンも真顔で話した。
「我々は」
「俺達の予想を超えた人もいるということだな」
ヒムはコンのその言葉に応えた。
「つまりは」
「左様であります」
「そういうことだな」
「最初は驚きますけれど」
一色ももがラーハルト達に少し苦笑いで話した。
「殆どがいい人で頼りにもなりますから」
「だからだな」
「安心して一緒にやっていきましょう」
「それならな」
「退屈は絶対にしません」
ももはこのことを言い切った。
「何があっても」
「それは絶対にないから」
なのはも話した。
「安心してね」
「わかった、しかしエビルアンクラーをどうして食うか」
ラーハルトはこのことについてあらためて思った。
「見せてもらうか」
「鮟鱇は本当に美味しいですよ」
ももも言うことだった。
「あんな美味しいお魚はそうはないです」
「それならな」
「はい、楽しみにして下さい」
「料理が出来た時を」
「そうして下さい」
こう話してだった。
戦士達は全員でエビルアンクラーと野菜そして茸達を使って鮟鱇鍋を作った。そして実際に食べてみると。
まずクロコダインが唸って言った。
「確かにな」
「美味いな」
「ああ、そうだな」
隣で食べるヒュンケルに応えた。
「これは」
「それもかなりな」
「全くだ」
「まさか食えるとは思っていなかったが」
「これが実に美味いな」
「意外なことだ」
「はい、鮟鱇は美味しいです」
響もエビルアンクラーを食べつつ二人に言ってきた。
「特に肝が」
「肝?肝臓か」
クロコダインは肝と聞いてすぐにわかった。
「それも美味いか」
「はい、牛や豚の肝も美味しいですよね」
「確かにな」
クロコダインは響に答えた。
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