第四百五十四話 それぞれの世界の勇者達その七
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「お野菜は切ってよね」
「わかったのです」
「正直人手が足りないなら」
「お料理が出来るのなら」
「手伝ってね」
「わかりました」
「そういうことでね、ラーハルトさんもお料理出来るのでしたら」
それならとだ、愛香はラーハルトにも声をかけた。
「お願いします」
「わかった、では洗う位は出来るからな」
「そちらをお願いします」
「魚のことは任せるのだ」
ペンギン帝王は自ら名乗り出た。
「鮟鱇もよくわかる」
「俺達もだぞ」
「よくわかるぞ」
「包丁も使えるぞ」
「ペンギンだけれど手もあるからな」
「やらせてもらうぞ」
ペンギンコマンド達も帝王と共に出て来た。
「鮟鱇捌きも任せてくれ」
「お野菜も切るぞ」
「お鍋も用意するからな」
「何でも言ってくれ」
「マッパで頑張るぞ」
「皆でな」
「私もやらせて頂きます」
刀華は制服の上にエプロンを着けて出て来た。
「お料理はいつもしていますので」
「料理を出来る人も多いか」
ヒムはこのことに気付いて言った。
「確かに人材豊富だな」
「ただ俺はいつも座ってろって言われるからな」
イギリスは憮然としてヒムに話した。
「こうした時は何もしていないんだよ」
「あんたはそうか」
「俺の料理はまずいって言われてな」
それでというのだ。
「いつもなんだよ」
「俺は酒の用意専門だしな」
メリオダスはそうだった。
「俺の料理もまずいからな」
「正直残飯にしかならないからな」
ホークがこう言った。
「イギリスの飯もメリオダスの飯もな」
「そうだからな」
「ただ残飯になるだけましだからな」
ホークはメリオダスに続いてこうも言った。
「何かわからないの作る奴もいるしな」
「そうなのか」
「ああ、もうセシリアなんか酷いからな」
彼女はというのだ。
「本当に最悪だからな」
「得意な者とそうでない者の差があるか」
「かなりな」
ホークはヒムにも話した。
「この面子はそうなんだよ」
「成程な」
「ちなみに私も料理の時は座っているだけだ」
ルナパパも登場してきた。
「何をするかわからないからじっとしていてくれと言われる」
「あんたはそうか」
「そしてじっとしている」
言われた通りにというのだ。
「料理の間はな」
「それはわかったが」
ラーハルトはルナパパを見て問うた。
「あんたは今何故スカートを穿いている」
「セーラー服のことか」
「極端に似合っていないが」
「時々こうした服を着たくなる」
ルナパパはラーハルトの問いに真顔で答えた。
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