『ふたつの手』
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僕の持ってる此の合鍵が貴女の命を繋いでた。
私の手と貴女の手、ふたつの手で、いつも一緒。
でも貴女が逝った瞬間、其れはもうホント此れが「世界の終わり」だと思った。
大袈裟なんかじゃなく、ホントにそう思った。
何も考えれない、何も聞こえない、貴女しか見えない。
貴女の生きる理由にはなれなかった僕。
ならせめて貴女と共に逝きたかった僕。
結局どっちにもなれなかった僕。
大事にしてた合鍵、やっと手離したよ。
貴女と繋がってる証だと、もう此の世にはいないのに、其れでも、そう思ってたかったから。
もう永遠に還らない貴女を今も想わない日はない。
20年経っても未だに変わらない。
そして其れは永遠なんだと。
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