精神の奥底
75 Revolt 〜後編〜
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熱斗とロックマンは互いの考えをすぐに理解し、それぞれがすべき行動に移ろうとしていた。
それに対し、炎山とブルースは2人は理解が及ばず、一瞬だけ反応が遅れる。
だが熱斗とロックマンの作戦を無意識に信頼し、指示通りに動く。
すぐにPET内の予備フォルダから、プログラムアドバンスに必要なチップを送信する。
『バトルチップ!バリア!100バリア!200バリア!!』
『『プログラムアドバンス!!500バリア!!!』』
それと同タイミングで熱斗も切り札を取り出した。
『バトルチップ!カウントボム!トリプルスロットイン!!!』
『『プログラムアドバンス!!ギガカウントボム!!!』』
ロックマンの手に巨大なカウントボムが現れ、それをウイルスの大群のど真ん中に投げ込んだ。
『今だ!ロックマン!!バトルチップ!ドリームオーラ!』
『うん!』
『ロックマン!なんでこっちに!?』
投げた次の瞬間、ロックマンはドリームオーラを纏ってブルースに向かってダッシュした。
弱っているとはいえスピード戦を得意とするブルースの反射速度を上回り、ロックマンはブルースを抱えて飛び上がった。
そして常軌を逸したアクロバットで空中を舞い、証拠データの真上から向かい合って肩組した形で着地する。
「キサマ!まさか!?」
『ギガカウントボムの威力が600!バリア500とドリームオーラなら700までの攻撃に耐えられるはずだろ!!』
『無茶苦茶だ!』
『ブルース!......来るよ!!構えて!!』
その場にいた誰もが目を閉じた。
カウントがゼロになったギガカウントボムは目と耳を突き刺す閃光と爆音と共に爆発した。
証拠データ以外の何もかもが爆風の餌食になっていく。
ウイルスも会議資料もメールも復元不能なデータの残骸となって、吹雪のような舞い上がっては蒸発していく。
『ッ!!!』
『耐えろ!!ロックマン!!』
それから30秒ほど経っただろうか。
その惨劇の痕を目の当たりにした。
OSが稼働する最低限のファイル群と証拠ファイル以外は見事に吹き飛び、焼け野原を通り越して、データの砂漠としか形容しようがない光景が広がっている。
「ヘンゼル、ダウンロードできるか?」
「はい、コマンドが正常に実行されました。1分以内に全ての証拠ファイルがダウンロードされます」
『ふぅ、何とかなったな…』
『いきなり私からPC奪い取って、無茶なオペレートしやがって』
「マヤ!聞こえる?」
『姉ちゃん…聞こえるよ。ホント、とんでもない助っ人たちを連れてきてくれたもんだよ』
一段落ついて、ようやく留置場と音声の交信を再開する。
「キサマ、もし俺たちの動きが遅れて、証拠ごと吹き飛ばしたらどうするつもりだったんだ?」
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