第三章 リベン珠
第24話 報告終了と一休み
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を外していった。そして、それをはだけるとその中にはブラジャーに包まれた胸が存在していた。
それは胸が控えめであるが故の勇美とは違って、確実に鈴仙には必要な代物であったのだ。それ故に白い下着に包まれた彼女の乳房は確かな大きさを保っていたのだった。
(また勇美さんに何か言われるかな……?)
鈴仙も勇美が自分の胸が控えめな事にコンプレックスを抱いているのは知っていた。だから、今回もその事で愚痴られるのは多少覚悟していた。
だが、今回勇美は予想に反して何も言って来なかったのだった。
(?)
その意外な事実に鈴仙は首を傾げつつも、まあ事がやりやすくなって良かったと楽観視しながら、はだけたブラウスとその中のブラジャーも脱いでいった。
そして鈴仙は、ここで見事に上半身のトップレス状態となっていたのだった。
(早い所下も脱がないとね……)
鈴仙はそう思うのであった。何せ上は裸なのに下は残っているというアンバランスな格好は、見ようによっては全裸よりも恥ずかしいからである。
いざ、まずはスカートからと、そのホックに鈴仙は手を掛けようとした時に声が掛かって来たのだった。──言うまでもなく、出来るなら掛かって来て欲しくなかった声なのであるが。
「……まずパンツから脱げ……」
命令形? しかもその要求事態マニアックであり、とても鈴仙が飲めるような内容ではなかったのだ。
故に鈴仙の答えはすぐに決まったのである。彼女はニッコリと微笑むと、ポンと勇美の小さな肩に手を置きながら言った。
「お願いね勇美さん、そういう事言ってると一緒にお風呂に入れなくなっちゃうからね……?」
「うん……」
その得も言わせぬ鈴仙の静かな威圧感に、勇美は素直に首を縦に振るしかなかったのである。
今の鈴仙はどこか永琳を彷彿とさせるのだった。さすがは永琳の現役の弟子であろうか、心なしかその貫禄も譲り受けているかのようである。
「分かればよろしいですよ♪」
そう言うと鈴仙は、残りの衣服を脱いでいったのだった。無論最初はスカートで、次にパンツという極めて真っ当な脱ぎ方であった。
こうして無事に二人は脱衣場で生まれたままの姿となったのである。後は湯が生み出す極楽浄土へと足を踏み入れるだけだ。
そして、いよいよ二人は大浴場への扉を開き、中へと進んで行った。
「すごい……」
勇美はそう呟きながら呆気に取られてしまっていた。
まず、浴場の床は綺麗に磨き上げられた大理石が余す事なく敷き詰められていたのだった。それだけで贅沢な気分となれるだろう。
更には浴槽は質感の豊かな檜製であった。これにより湯船の質も向上しているだろう。
極め付きはその規模であろう。ざっと百人は一度に収容しても余裕が出そうな程であったのだ。
これだけの大きさの大浴場を今は勇
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