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MOONDREAMER:第二章〜
第三章 リベン珠
第23話 お留守番班Aチーム
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景に、さすがの霊夢と魔理沙も目を見開いていた。
「おいおい、合体したぜ……」
「全く、大それた事してくれるじゃないの……」
 しかし二人は唖然としながらも、その『機械の合体』という点では、実は見るのは『初めて』ではないが為に幾分落ち着いていた。
「だが、機械の合体だけじゃあ、こいつの専売特許とは言えないよなあ」
「ええ、皮肉にもあの子のお陰でそういうのには免疫が付いているのよねぇ」
 霊夢と魔理沙はそう口々にある一人の少女の事を話題にしているのだった。他でもない、何かと話題になり、今でもここから離れた所で頑張っている『黒銀勇美』その人であった。
「そんじゃ、ちゃっちゃとこいつを倒して、後々勇美の前で腹を切らせて詫びさせるか?」
「機械にお腹なんてないし、第一あの子はそういう趣味はしてないでしょう?」
「それもそうだな♪」
 二人は軽口を叩きつつも、勇美への理解を示しているのだった。
 確かに勇美は依姫という武士道的な理論を大切にする者の元で成長していった。だが、依姫が重んじるのはガチガチの武士道ではなかったのだ。
 その根拠は、依姫が仇討ちや切腹のような武士道の苛烈な部分は良しとはせずに、柔軟な扱い方をしていたからである。
 だから、勇美は『より良く生きる事で母親への復讐とする』という考えに至る事が出来たのである。もし依姫がやり返す事を良しとしていたら、勇美はこうはならなかっただろう。
「じゃあ、こうしておきますか? こんな歪な事をやらかす連中は、機械好きの勇美には見せられないから、こっそり倒しておくって事で」
「それが良いわね」
 その魔理沙の意見には霊夢も賛成なのであった。勇美のロマンを損ねないように、その存在を気付かれないようにしてしまう。それは勇美へのさりげない配慮であった。
「それじゃあ、勇美の為にも人肌脱ごうじゃない♪」
 そう言って霊夢は──おもむろに自分の生腕に別途取り付けている夢とロマンの詰まった『袖』を脱ぎ去っていったのだった。
「うわあ♪」
 この願ってもいない事態に、魔理沙は歓喜狂乱した。人肌脱ぐとは言ったが、こうも物理的に脱いでくれるとは思ってもみなかったからである。
「はあはあ……、こりゃいいぜ。これで向こう三ヶ月はオカズに困りそうもないぜ」
「はいそこ、変な想像はよしなさい」
 霊夢は袖を完全に脱ぐと、取り敢えず邪魔にならないように地面に畳んで置いておいた。無重力な霊夢であるが、こういう所は意外にマメなのである。
 後、彼女がケチな所も要因している。何かと賽銭を要求する彼女が、ずっと使う袖を粗末に使う事はしないのだ。
 そして、完全に袖の枷から逃れた霊夢の生腕は非常に魅惑的であった。霊夢は胸が控えめであるから分かりづらいが、彼女の全体的な体の肉付きは良いのである。
 加えて、修
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