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MOONDREAMER:第二章〜
第三章 リベン珠
第22話 お留守番班Bチーム
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ジが再生可能な範疇を越えているが為に元に戻る事はなさそうだ。
「思った通りね、攻撃の後ってのは誰でも防御がおろそかになるようね。例えそれが生物でなくてもね」
 今しがた大物の敵を倒したレミリアは、自分の考えた作戦が見事に理に適っている事に自負するのだった。
「これはいつか依姫と戦う時の奥の手って訳よ。それを見られたんだから光栄に思いなさい♪」
 意思を持たない機械に言ってもしょうがないかもしれないかと、レミリアは自嘲気味に心の中で自分にツッコミを入れた。
 ともあれ、この紅魔館周辺の方もこれにてカタが付いたようだ。
「加勢にいった咲夜の方もうまくやっているでしょう。後は……」
 もう一つの勢力の事を思い、レミリアは呟いた。
「お嬢様、凄いですよ今のスペル」
「お主にそんな事が出来たとはのう」
 外野で今までの一部始終を見ていた二人は、事が済んだのに安堵してレミリアの元へと駆け寄ってきたのだった。
「まあね、私とてあいつに負けっぱなしというのは腑に落ちないからね。対策の一つや二つってものは用意させてもらうわよ」
 そう言ってレミリアは胸を張ってふんぞり返っていた。紅魔館の主と言えども、こういう所が実に子供らしいのである。
「お主の事見直したぞい。てっきりわしはお主を脳筋だと思っていたのじゃがな」
「あん?」
 ここで、興が乗っていたレミリアが一変した。今の言葉はデビルイヤーでなくても聞き逃せなものがあったのだから。
 結果から言おう。お嬢様の逆鱗に触れてしまった跳流は今、絶賛彼女にその裸足の足裏をくすぐられる刑に処されているのだった。
「あひゃひゃひゃアッー! やめて、やめ。お主、裸足の少女への気配りがなっていないぞ」
「黙らっしゃい、普段から屋外でも平気で裸足のお前が悪い。これはその報いだと思え」
「センキューサー! ……じゃなくて、美鈴お前もわしを羽交い締めにしていておかしいぞ」
「いえ、裸足の女の子が足をくすぐられるなんて、最高に絵になるじゃないですかぁ♪ そんなオイシイ場面をみすみす逃す手はありませんよ」
「……」
 わし、また美鈴に変な影響を与えてしまったか。そう思いながら跳流は、決して楽しさからではない笑い声を森中に響かせるのだった。
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