第六十九話 自由の国
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に傾く頃に三人はカフェを出て帰路に着いた。
帰路の道中、マクシミリアンら三人は新世界ならではの光景に出くわした。
「む」
「あ」
マクシミリアンとアニエスは、フッと西日が何かに遮られたのを見て空を見上げた。
「わあああーーーー!」
遅れてティファニアが歓声を上げる。
三人が見た西の空には、リョコウバトの大群が西日を遮るほどの密度で夏の営巣地である北の方角へと向かっていた。
その数は凄まじいの一言で、西の空に大量のリョコウバトの大群が空一面に覆い、あまりの多さに空どころか地平線の先まで黒く続いて見えた。
「おお、凄い! リョコウバトの群れだ!!」
「マクシィ兄さん。リョコウバトってなに?」
ティファニアが聞いてくる。
「渡り鳥の一種で、あの空飛ぶ黒い塊全てがリョコウバトの群れだよ。僕も話では聞いていたけど初めて見た……」
地球においては絶滅してしまった種だが、この世界では存在した。
(地球じゃ乱獲で絶滅した種だけど。こっちの方は、農作物に余程の被害が無い限り放っておこう)
リョコウバトの群れは、マクシミリアンらが砦に戻っても二日間途切れることなく飛び続けた。
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