第五章
[8]前話
「だからね」
「後で返してくれるのね」
「そうするわ、いいわね」
「それじゃあ」
あず未は母の言葉に頷いた、そうしてマリーを連れて母と共に家に帰った。そのうえで家に帰った父に事情を話すと父も頷きあず未の貯金に感謝した。
そのうえで彼女に後日金を返した、すると彼女はすぐにその金を自分の口座に振り込んだ。
その話をあず未自身から聞いてだ、店長は彼女に言った。
「そんなことがあったんだ」
「はい、ですから」
「お金はだね」
「凄く大事なんですよ」
「いざって時にないとだね」
「本当にです」
「困るってことだね」
「ですから」
それ故にというのだ。
「私もです」
「いつも用意しているんだ」
「そうです、貯金して」
そのうえでというのだ。
「そうしています」
「そうなんだね」
「お金は命って言いますが」
「実際にそれで助かる命があるんだね」
「はい」
そうだというのだ。
「私はそう思います」
「成程ね、あず未ちゃんは守銭奴じゃなくて」
店長は感心した声で話した。
「命の大事さがわかっていて」
「それで、ですか」
「お金を置いているんだね」
「自分ではうちの子以外のことでも」
猫のというのだ。
「その他のです」
「色々なことでだね」
「本当にいざという時に」
「使う為に置いているんだ」
「そうですが」
「いや、そのいざって時の中に命もあるから」
だからだとだ、店長はあず未に話した。
「やっぱりね」
「それで、ですか」
「あず未は命の大事さがわかっているよ」
「そうなんですね」
「そう思ったよ、じゃあこれからも」
「はい、いざという時の為に」
まさにとだ、あず未は話した。
「お金を貯めておきます」
「そうしておいてね」
店長はあず未に微笑んで話した、そしてだった。
あず未は実際にお金をしっかりと管理して貯め続けた、そのうえで。
いざという時には惜しみなく出した、そしてしっかりした人だという評価で知られる様になった。
お金は大事 完
2020・12・19
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