第四章
[8]前話 [2]次話
「けれどね」
「それでもですね」
「プライベートで行くから」
だからだというのだ。
「僕が出すよ」
「当然のことですね、では私も」
沙織はここでも真面目に行った。
「自分のお金で、です」
「ラーメン食べるんだ」
「そうします」
「プライベートだからかな」
「はい」
その通りだというのだ。
「そうします」
「僕が出すけれど」
「そういう訳にはいきません」
沙織はの口調は変わらなかった。
「こうしたことははっきりしないとです」
「いけないですから」
「沙織っちは相変わらずだな」
「会社では武田さんです」
「そこでそう言う?」
「勤務中ですから」
だからだというのだ。
「その様に」
「そこも変わらないね、武田さんは」
「はい、では」
「うん、帰ろうか」
何はともあれだった。
義彦は席を立ち帰り支度をはじめた、そして沙織もだった。
帰り支度をはじめた、沙織は支度をすぐに終えて義彦を手伝ってそうして共に帰った。二人は博多の街に出て。
屋台に入ってそこで白いスープと細い固めの麺の博多独特のラーメンを注文して食べはじめた。その時に。
沙織は義彦にこんなことを言った。
「宜しいでしょうか」
「口調そのままだよ」
義彦は堅苦しいままの沙織にこう返した。
「いいのかい?」
「あっ、義彦君いい?」
「そうそう、今はプライベートだから」
「そうだったわね、あのね」
「最近義彦君ラーメンよく食べてるわね」
「そうかな」
「三日前も食べたでしょ」
この時もというのだ。
「お昼に」
「ああ、あの時だね」
「一週間に二回位は」
「博多だからね」
それでというのだ。
「やっぱり」
「この豚骨スープがいいっていうのね」
「これ最高じゃない」
実際にとだ、義彦は笑って話した。
「この白くてね」
「濃いスープが」
「そう、いいんだよ」
「だからよく食べてるのね」
「薬味の紅生姜もいいし」
これもというのだ。
「最高のラーメンだよ」
「そう言うのね」
「うん、それでね」
「それで?」
「ラーメン食べたら」
それからはとだ、義彦はラーメンを食べつつさらに話した。
「その後はね」
「その後は?」
「居酒屋行こうか」
「今度は鶏肉かしら」
「焼き鳥とか唐揚げ食べて」
そうしてというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ