第四章
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二人は休日も楽しんだ、とにかくよく動いてよく食べる恋愛だった。その二人が遂に結婚した時に青島も式に呼ばれたが。
その時にだ、青島は響にこう言われた。
「スピーチお願いしますね」
「上司としてか」
「はい、好きなことをです」
それこそというのだ。
「何でも言って下さい」
「何でもいいんだ」
「私の悪いことでも」
響は青島に笑って述べた。
「そうして下さい」
「いいんだね」
「はい」
まさにというのだ。
「それこそ何でも」
「それではね、言わせてもらうよ」
「お願いします」
響は屈託のない笑顔だった、青島はその笑顔を見てから他の部下達に話した。
「ここは二人のことをな」
「言われますか」
「そうされますか」
「そうするよ、俺が二人を見て一番感じたことを」
こう言って結婚式でスピーチをした、そのスピーチは。
響の勤務での元気さや二人の仲の良さよりもその池田と共によく身体を動かしてよく食べることだった、そのことを明るく話すと。
式は爆笑に包まれいい雰囲気になった、そして。
響も池田も笑顔になった、それでだった。
式の後に彼に二人でこんなことを言った。
「いや、お陰でです」
「式が盛り上がりました」
「本当にです」
「いいスピーチ有り難うございます」
「盛り上がったらいいよ、俺は本当に思ったことを言っただけだけれど」
それでもというのだ。
「それならね」
「はい、私達は見ての通りですから」
響は池田にこうも言った。
「もういつも身体を動かして」
「よく食べてだね」
「そうして暮らしていますから」
それでというのだ。
「もうです」
「隠さずにだね」
「ありのままでいきます」
結婚してからもというのだ。
「そうしていきます、それでいいですよね」
「恋愛は一つじゃないだろ」
青島は響に笑って返した、彼も家庭がある。ちなみに最近娘が反抗期で遂にこの時が来たかと思ってもいる。
「だったらな」
「これでいいですか」
「うん、だからね」
それでというのだ。
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