冬はバーベキュー
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パックを下ろす。
「仕方ねえ。オレは別に聖杯戦争なんざ興味ねえし、そもそも願いなんてねえ。けどな」
彼は右手に付けていた指輪を腰に掲げる。すると、『ドライバー オン!』と獣の咆哮のような音声が流れた。
彼の腰に、黒いバックルが出現する。あたかも扉のような形状のそれに、バングレイは首を傾げた。
下等生物は続ける。
「食い物を粗末に扱ったり、他の奴のバーベキューをメチャメチャにするやつが、いいやつなわけがねえ! 一回ぶちのめしてやる!」
彼は何やら金色の指輪を左手に付けた。同時に、左手を真っすぐ空へ伸ばす。
「変〜身!」
両腕を回転させ、腰を低くしたポーズを取る。すさかずバックルの左に付いているソケットへ、金色の指輪を突っ込む。
『セット』
そして指輪を捻ると、バックルの扉が開く。
『オープン』
開いた扉からは、金色の獣の顔が現れた。今にも動き出しそうなほど緻密な造形のそれは、吠えると同時に金色の魔法陣が吐き出される。魔法陣は下等生物の体を包めるほど巨大化し、その体を通り、消滅。
すると、下等生物の姿は完全に変化していた。
「……お前、何者だ?」
「オレはビースト!」
金色の獣はそう言った。
ライオンの顔のオブジェが右肩に付いた、金と黒の戦士。
緑の目を持つ、ビーストと名乗ったそれは、バングレイを指さす。
「聖杯戦争とか関係ねえ。食い物を粗末にするやつに、お灸をすえてやる!」
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