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Fate/WizarDragonknight
冬はバーベキュー
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顔を赤くしている下等生物を蹴り飛ばし、そのまま相手は川に転倒。ブクブクと水の中で泡立てている。

「がっははは! この星の奴らは大抵弱え癖に、飯だけはいい。最高じゃねえか。ったく、こんなことなら聖杯戦争に参加するのはもう少し後にしとけばよかったぜ」

 バングレイは倒れた机に座る。まだまだ残っている串焼きの味は、なかなかビールに合うではないか。

「この街から出られねえってのは不便だからな。早いうちに狩りつくして、他のところの飯も食いに行かねえとな」

 すると、水音が聞こえた。
 さっき殴り飛ばした下等生物が、酔いから冷めたような顔で頭を振っていた。

「あれ? 響? それに、皆どこに行った?」

 下等生物は馬鹿らしく、逃げていった羽虫を探している。
 バングレイはしばらくその様子を観察しようかと考えていたが、それよりも先に相手がバングレイを指さした。

「うわっ! なんだお前!」
「バリ失礼な奴だな?」

 バングレイは顎肘をつきながら吐き捨てる。

「下等生物ごときが。もう少し面白い行動して見せろよ」
「何が面白い行動だ!?」

 下等生物は川から上がってくる。しばらくバングレイが踏み荒らしたバーベキュー場を見渡し、

「おい。お前、まさかここをこんなにしたのはお前か?」
「だったら何だ?」

 バングレイは座っていた机を蹴り砕いた。

「この星は、俺の狩場だ。バリかゆ」
「お前宇宙人か……? 待てよ。この前響が出会った新しいマスターってのは……」
「はっ! お前、聖杯戦争の参加者かよ」

 バングレイの声に、下等生物は右手の甲の紋章を見せる。花のように広がった(フォニックゲインの)形状をしているそれは、バングレイの右手にもある令呪に相違なかった。

「ハッ! バリ面白れぇじゃん」

 バングレイは左手の鎌で右手を数回叩く。四つの目を光らせ、少しずつ下等生物に近づく。

「食後の運動だ。俺に狩らせろ!」
「うおっ!」

 下等生物はバク転でバングレイの鎌を回避する。
 バングレイはさらに右手に持った錨の形をした剣、バリブレイドを振るう。下等生物は再びバク転で攻撃を反らすが、バリブレイドが穿った川には、大きなクレーターができた。

「おいおい、マジの攻撃かよ……?」
「バリ当たり前だ! 狩りは徹底的にいたぶってこそだぜ? 聖杯戦争も、そういうルールなんだろ? オラオラァ!」

 さらにバングレイは手を緩めない。何度も何度も、バリブレイドで下等生物を襲う。
 だが、動きがすばしっこい下等生物には当たらない。
 だが、ここでイライラするのは三下の極意。バングレイは少しずつ距離を取っていく下等生物を深追いすることはなかった。
 下等生物は背負ったバック
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