暁 〜小説投稿サイト〜
BanG Dream! ワーカーホリック少女が奏でるオト
Indennit?
Rhythm 003 あるこーる・ぱにっく
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心音さんの苗字が『弦巻』と聞いて察するだろうが、ハロハピのVo.である弦巻こころの母親である。
また心音さんは私の母親、御神鈴音の妹であり私の叔母にあたる人物である。
心音さんの性格は『あの母有りきの娘』と言っても過言じゃない程のぶっ飛びっぷりである。
あの人自身、病弱であるにも関わらず娘以上のトラブルメイカーでもある。
それは私の母さんが胃薬を常備せざるを得ない状況のみならず、娘のこころがツッコミに回る程である。

「で、令王那は今日どうしたのよ」
「それは勿論、今日から此処で泊めて欲しいなと」
「昨日から学校は冬休みだから?」
「はい!」
「両親は反対しなかったの?」
「『正月とかの年末年始は忙しいから寧ろ、助かる!』と」
「…………さいですか」

これ以上の言及を諦めた私である。これ以上は沼な気がすると判断したからだ。
それから、私達はテレビを見たり、雑談したり、ミカン食べたり、ジャーキーをつまんだりしてた。
途中で私が内職を始めようとしてそれをちゆと令王那に止められてひと悶着あったのは余談である。
なので、暇を持て余した私は羊毛フェルトとか編み物に勤しんでいた。

「姉様ーっ!!遊びに来たわよー!!」
「ちょっと、こころ!?勝手に入っちゃダメだって!!」

暫く経った頃、こころと美咲が遊びに来た。

「あー、いらっしゃい。こころ、美咲」
「えっ、スルーした!?結構、驚くハズなんだけど」
「どうせ、心音さんから合鍵貰ってるんでしょ」
「ええ、その通りよ!よく解ったわね、姉様」
「まぁ……ねぇ、前例がある訳だし」

そう言って私の視線は令王那の方に向いてそれに気付いた令王那は目を逸らしていた。

「ミサキ、大体理由は察せたかしら?」
「あー、うん。大体解った。亜麻音先輩も苦労してるね」
「その原因もココネ・ツルマキが原因らしいけど」
「母様が原因なのね……」

それを聞いたこころはシュンとしていた。
こころは気にしなくてもいいのに。心音さんが反省すべきなんですよ。まぁ、ムリだけど。

「あのー……亜麻音先輩?」
「……??どうしたの、美咲」
「……なんですか、その編みぐるみの数は」
「あぁ……ヒマだったから」
「もう、個人が作る量超えてますよね」
「確かにコレは多すぎるわね」

美咲のツッコミにちゆが賛同する。
それもそのはず。今、私の背後には羊毛フェルトで作ったマスコットやら、毛糸の編みぐるみやら、マフラーやら手袋やらが山積みになっていた。
我ながらよく作ったもんだ。

「あー……こんなに作ったんだ」
「またアマネは無意識・無自覚で作ってたのね……」
「それでこの量って……」
「アハハ……やっちゃった(ゝω・)テヘペロ」
「「「「………………
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