暁 〜小説投稿サイト〜
BanG Dream! ワーカーホリック少女が奏でるオト
Indennit?
Rhythm 003 あるこーる・ぱにっく
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冬も深まってきたある日のこと。私、御神亜麻音は自宅のリビングのコタツで蕩けていた。
今日は日曜日だからバイトも全オフなわけで、しかも女優とアイドルの仕事もオフ日である。
大抵の場合、こういう仕事は土日などの休日に地方ロケとかがあって、現に彩達、Pastel?Palettesの面々は今日は地方ロケで県外に居る筈だ。
……で、あればチーフマネージャーたる私が同行すべきなのだが、制約上それができないのだ。故に今日のロケはさーくん……盛谷颯樹が同行している。
その理由は、私の母さんが紗夜達と作り上げた『休日包囲網』にある。この内容は至って簡単。

『日曜日のバイトは全て禁止。絶対に休め』

である。
全くもって不服で、内職でもしたいくらいだ。ぶっちゃけ、何もしないって意外にストレスに感じる次第である。

「アマネ……どんだけ仕事脳なのよ」
「習性というか無意識レベルまでにはある」
「もうそれ、病気の域に達してるじゃない」

私と同じくコタツに入って蕩けていたちゆに呆れられた。
彼女の名前は珠出ちゆ。春先にあった『Pastel?Palettes&Sublimatum Re:Birth_Live』の開催後に出会ったプロデューサー兼DJ.である。
彼女はあのライブのあとに何故か私に弟子入りを志望してきた。私が教えられる事なんてそうそうないと思うのだが、特に断る理由も無かったので引き受けることになった。
その直後に彼女の住むマンションが大規模な改修工事に入る事になり、その間の住居が無くなった為に私の家に同居する事になったのだ。
無論、本人には恋愛感情とかないであろう。

「……当たり前じゃない。ワタシにそんな趣味はないわよ」
「…………私、声に出してないのに何故に解るのよ」
「顔に書いてあったわよ」
「さいですか……」
「まぁ、私としてはそれが亜麻音さんの良い所でもありますけど」

………………???
私の気のせいかなぁ?
そう思った私は空席で有るはずのコタツの一角を見る。
そこにはコタツに入って蕩けていた鳰原令王那の姿があった。

「「令王那(パレオ)、何時からそこに!!??」」

声を大にして突っ込んだ私とちゆは悪くない。

「え、今さっきですよぉ〜。寒い日にはおこたが一番ですよねぇ〜」

『さっき』ってどうやって入ったんだよ。施錠してたのに。

「勿論、合鍵に決まってるじゃないですか♪」
「私、令王那に渡した覚えないんだが」
「心音さんにお会いした時、二つ返事で作ってくれましたよ♪」
「あの人かよ…………」
「ワタシはもう何もツッこまないわよ…………」

令王那の返答にげんなりする私とちゆ。
心音さん……弦巻心音さんならやりかねない。というか、その模様が容易と想像できる。

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