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BanG Dream! ワーカーホリック少女が奏でるオト
Pastel?Palettes T
#008 Pastel?Palettes&Sublimatum Re:Birth Live
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「(この声って……さーくん?)」
「(そうよ。スタッフさんと話している内容からして、私たちに関係する事ね)」

 そう考えた私たちは、会話を集中して聞くことにした。

「ですから、彩さんには今回のライブでは口パクで歌って頂きたいと」
「承認できるはずが無いでしょう? そもそも、当て振りのライブをしたせいでどうなったのか、貴方方は知ってますよね? 僕としてもこの前の二の舞は絶対に避けたいんです」
「それは充分わかっています。けど、上からの指示で「全く……パスパレを何だと思ってるんですかね」どう言う意味です?」
「良いですか!? デビューから二週間後にライブだなんて、どう考えても無理に決まってます! そしてライブ方法は当て振り!? 冗談もきついですってば! その後に行なったポスター配りによる宣伝も、全部千聖さんのおかげにして……パスパレは貴方方事務所の道具ですか! 本音を言えば、貴方方が性的処理道具としてパスパレを扱ってるだけじゃないんですか!? 衣装もそう、メンバーのキャスティングにしてもそう……それに、彩なんてラストチャンスって所を抜擢されて、舞い上がってた矢先にこれですよ!? 下手したら再起不能寸前まで来たんですよ!? それもこれもみんな貴方方が考え無しだからこんな結果になったんです! 大切な幼馴染や、大切な仲間……そんなかけがえのない存在がそんな目で見られてたなんて、僕としては到底信じられないんですよ!? 彼女たちの尊厳は、貴方方にすべて委ねられている訳では無いんです! お仕事などの内容は仕方ないにしても、本人たちの意思は僕たちスタッフがどうこう出来る問題では無いんです!」
「ぐ、うぅぅ……」

 さーくんの正論に、スタッフさんは酷く狼狽えている様子だ。やっぱり、さーくんはかっこいい。

「ちーちゃん、私たちも援護するわよ」
「当然よ。ダーリンの正妻として、旦那様を守り抜かなきゃね」

 ……私たちは、無能スタッフに立ち向かうべく、さーくんの所へと向かった。

「こんにちは。お久しぶりですね」
「どうして……貴方が此処に居るのかしら? ……松田さん?」

 ちーちゃんの言葉にあの全ての元凶であるクソ無能スタッフな松田さんが自身のメガネをつり上げてこう言った。

「いえ、ボクが貴女達のライブを成功させる為にひとつ提案させていただいたんですよ」
「……彩を口パクする事がですか……冗談も大概にしたらどうです?」
「そうですよ。あの時に私も表面上は賛成しましたけど、アレは無いですね。欲望を満たしているだけだったじゃないですか」
「な、何を根拠に……」
「どっからどう見てもですよ? 誰もがそう理解しているのではないのですか?」
「そんな出鱈目を……」
「どうでしょうか。被害者の私達が言うのですよ?
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