暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga22-D最終侵攻〜Battle of the west〜
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副隊長からは、私は魔術師寄りだと言われましたね)

魔術にも術式と呼ばれるものがありますが、ほとんど感覚的なものらしいです。先ほどの私のようにイメージがそのまま形になって発動するようです。が、今わたしの頭の中には砂泥緩衝壁の術式が朧気に浮かんでいます。この朧気をハッキリさせて、確実に発動することが出来るようになれば魔術は完成するそうです。

(であれば、シャル隊長の魔法をお借りしましょう)

さすがの最硬の地鬼形態とはいえ全身に軋みが上げ始めてきたので、そろそろ脱出しないとまずいです。そういうわけで地面に付いている両手を僅かに離し、両手の平に魔力を付加。そんな私にラスティアな「悪あがきを!」と言い放ち、左手に持つ宝石をこちらに向けました。

復讐者の(プレスィオン)――」

私が何かをする仕草をしたため完全に私に意識を向けたラスティア。それが意識の誘導だということに気付いたとしてももう手遅れですよ。

――フリンジングボム乱れ撃ち――

――ダストブロウ――

――クロスファイアシュート――

先輩方が一斉に攻撃を再開しました。そのすべてはラスティアへの直撃コースではなく、彼女の周囲の地面。ラスティアの意識が私から先輩方に移りましたが、「ぶわっ!? め、目くらまし!?」と驚く彼女の姿は、先輩方の攻撃によって巻き起こった砂塵で見えなくなってしまいました。私の方へと流れてくる砂塵は、そのすべてが重力によって地面に叩き付けられてますね。

(重力の檻の大きさは・・・私を中心に直径4mほど・・・。這って出られるでしょうか・・・?)

いえ。ティアナ先輩がせっかく作戦を立ててくれたんです。無理に脱出を図らずとも問題ありません。

「ぺっぺ! 砂が口に・・・!」

――風陣――

重力の檻の中に居ても判る暴風が発生して、砂塵が晴れていきます。このタイミングで私は「岩槍貫山・・・!」と両手をもう一度地面に突き、先輩方が今なお居られるはずの緩衝壁の周囲に無数の剣山を突き出させます。

「口の中ジャリジャリ・・・って、何のつもり? 他の3人を護るためだったり?」

「ぐぅぅ・・・!」

重力の負荷がさらに強くなり、私は四つん這いからうつ伏せに倒れ伏しました。ですがそんな時、「え? えええ?」とラスティアが困惑の声が、骨が軋む音の中で耳に届きました。なんとか視線を向け、ティアナ先輩の作戦が機能していることを確認しました。

「幻術・・・! ティアナって子の魔法だよね!」

何十人という先輩方の幻が所せましと駆け回り、ラスティアへと突貫を始めました。幻が手を伸ばすのは、重力を発生させいてる宝石を持つ彼女の右手。幻であったとしてもわらわらと集まってくることでラスティアは「もう! ホント邪魔だよ!」と左腕
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