178章 Dear 志村 正彦 さま (フジファブリック)
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178章 Dear 志村 正彦 さま (フジファブリック)
2021年2月27日の 土曜の 休日、午前11時ころ。
マンションの 部屋には 陽ざしが 入って 暖かい。
川口信也は、ひと仕事が終わって『 東京、音楽、ロックンロール 』
の ページをめくっている。
29歳の若さで、急逝した ロックバンドのフジファブリックの 中心 だった 志村 正彦の本だ。
彼の 死因は 心不全 らしく、自宅で ひとり パソコンの 操作中の 突然死 と いわれる。
その 日記 2004年5月 6日 に、こう 書いてある。
「今日は 休み。といっても 曲作り。
あと、最近ひどい事になっている家の機材の配線を整理した。
だいぶい感じ。」
《 おれと まったく 同じ 感じですね。志村さん 》と 信也は 思い 苦笑い。
信也は 今朝、2時間くらいで、歌を1つ完成させた。
前に 2万円くらいで買った、MTR(マルチ トラック レコーダー・多重録音機器)を使って、
作るから、調子にのれば、短時間で、ひとりだけで、ビートルズ のような サウンドが 作れる 。
ボーカルでも ギターでも ベースでも ドラムでも ピアノでも、
パソコンも 不要で、簡単に セルフ・レコーディングが可能だ。
たとえば、近くにある スタジオの レコーディング代とかだと、
1時間で 5,000円とかなんだから、この MTRは、
なんと音楽つくりの最強の味方だと、 信也は 感じている。
作った歌は、信也と同じ 山梨県に生まれた 志村 正彦 に向けた手紙のような 歌詞だ。
志村 正彦(しむら まさひこ、1980年7月10日 - 2009年12月24日)は、
日本のミュージシャン。山梨県富士吉田市に生まれる。
ロックバンド・フジファブリックの元ボーカリストおよびギタリスト。
フジファブリックに在籍中は大半の楽曲の作詞、作曲を担当していた。
小学校から中学校にかけては野球少年だったが、
中学時代に渡辺隆之(フジファブリックの初期メンバー)に誘われて行った
奥田民生のライブを見て音楽の道を志す。
フジファブリックは、日本のロックバンド。2000年結成。
志村正彦(ボーカル・ギター)を中心に2000年に結成された日本のロック・バンド。
2002年にインディーズで1stミニアルバム『アラカルト』をリリース。
2004年4月、現メンバー3人を含む5人編成でシングル『桜の季節』をリリースし、
メジャーデビューを飾った。
2009年12月24日に志村が急逝したが、残された3人は新体制で活動を継続。
現在は既に志村在籍時の活動年数を追い越している。
現メンバーは山内総一郎(ボー
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