第六百三話 途中のカレーその二
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「そうなんだ」
「そうよね、だとしたら」
エミリーは従弟達の話を聞いて言った。
「推理映画にもね」
「牛出てるかな」
「だってマウリア映画で街とか村の場面が出たら」
言うまでもなくその場面は多い。
「牛普通にね」
「出てるね」
「もう人が行き交っていて」
そしてというのだ。
「普通にね」
「牛も行き交っていて」
「ナチュラルに出ているから」
それでというのだ。
「推理映画にもね」
「ごく自然になんだ」
「出ているんでしょうね」
「それがマウリアなんだね」
「ええ、あの国ならではの」
「映画だね」
「そうだと思うわ、というかね」
エミリーは考える顔になってトムに話した。
「私マウリアと推理ってね」
「ピンとこないっていうんだ」
「ええ」
そうだというのだ。
「どうもね」
「僕もだよ、それでね」
「今回なのね」
「クラスメイトから話を聞いて」
テンボとジャッキーのことだがトムはエミリーにそこまで話すことはないと思ってそれで彼等の名前は言わなかった。
「それでだからね」
「実際にどんなものかなのね」
「興味を持って」
それでというのだ。
「観ようと思ったから」
「それまではなのね」
「想像もしなかったよ」
実際にそうであった。
「マウリアと推理ものってね」
「連想もしないわね」
「うん」
実際にというのだ。
「実際にね」
「そうよね、それはね」
「本当にね」
マウリアと推理の組み合わせはというのだ。
「頭の中でね」
「ピンとこなくて」
「それで」
そのうえでというのだ。
「今からね」
「お友達からお話を聞いてなのね」
「観に行くんだ」
「私達も誘って」
「そうなんだ、しかしね」
「しかし?」
「何か話を聞いた限りだと」
二人からである。
「もう随分とね」
「おかしな流れなのね」
「もう推理っていうよりかは」
二人から聞いた話をそのまま話した。
「異能バトルっていうか」
「そんな風なの」
「どうもね」
「推理って言うなら知恵比べだよね」
シッドがトムに言ってきた。
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