第六百三話 途中のカレーその一
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途中のカレー
トムは朝ご飯を食べると幸い午前中は暇だったので早速従妹のメアリーと弟のシッドに携帯で誘いをかけてだった。
そのうえでマウリア映画の鑑賞に行った、三人で待ち合わせをしてそうしてそれが行われている教室に向かったが。
それは大学にあってトムはこう言った。
「マウリアの人達って大学にもいるんだね」
「結構多いわよ」
従姉が答えた。
「マウリアの人達はね」
「そうなんだ」
「留学生の人達がね」
「多いんだ」
「目立つからすぐわかるの」
「ああ、外見でね」
「マウリアの男の人達は頭にターバン巻いていて」
そしてというのだ。
「女の人は服でね」
「確かにわかるね」
トムはセーラとラメダスそれにベッキーを思い出して答えた。
「一目で」
「そう、それでね」
「結構な人がいるんだ」
「そうなの」
大学の方にもというのだ。
「これがね」
「そうなんだね」
「それとね」
「それと?」
「近くにいたら見えていなくてもね」
「ああ、体臭でね」
トムはこのことはすぐに答えられた。
「わかるよね」
「マウリアの人達ってカレーの匂いするわね」
「そうだね」
「だからわかるの」
近くにいればというのだ。
「それでね」
「そうだね」
トムも頷くことだった。
「それはあるね」
「そうでしょ」
「中学校にもマウリアの人達いるけれど」
シッドも言って来た。
「やっぱりね」
「頭にターバン巻いていて」
「あっちの服を着ていてね」
そうしてというのだ。
「カレーの匂いがね」
「するんだね」
「だから僕にもわかるよ」
こう兄に話した。
「よくね」
「そうなんだね」
「それでね」
ここでだ、シッドは。
傍を通る牛を見て兄にあらためて話した。
「人と一緒にね」
「牛がいるね」
「マウリアの人達がいたら」
「マウリアじゃ牛は神様の使いでね」
「人間と同じ位大事にされているから」
「だから普通に」
他の国とは違ってだ。
「牛もいるね」
「市民権もあるよ」
この時代のマウリアではそうなっている、それぞれの牛に名前と住所が存在していてしっかりと管理されているのだ。
「あっちじゃ」
「それで連合でもなんだ」
「そう、マウリアの人がいたら」
「牛もいるんだ」
「普通にね」
尚連合の地方自治体からは許可は得ていないことが普通だ、むしろマウリアの者達のマハラジャタウン自体が不法移住である。
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