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緋弾のアリア ──落花流水の二重奏《ビキニウム》──
こゝろ
[後書き]

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水無月彩椰です。さて、緋神の巫女と、魔剣編はこれにて終了となります。ここまでお読みくださっている読者の皆様方には、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとう。

本章では、原作とはまた別の遠山キンジが見られたことでしょう。白雪に対する積極的な姿勢とか、そういったものが顕著に現れていました──特に『幽香、前梅雨に香る』では。この回の最後の描写、明記こそしていませんが、そういうことです。想像は皆さんの自由です。

翻って、神崎・H・アリアはどうだったでしょう。如月彩斗に対する行動──『秘めた想いと現実と』のあたりから、大っぴらはことはしていないにしろ、心理的な部分では変化があったろうと思います。それは勿論、如月彩斗も同じ。……彩斗の方が、少し積極的になったかな? この2人の行く末も、『落花流水の二重奏』では婉美に描写していくつもりです。

しかし、本章の隠れた主人公は、実は峰理子だったりします。キンジと白雪、彩斗とアリア──彼等彼女等が話を展開させていく裏で、理子もまた、彼女の生き様そのものを展開させていた。そこに如月彩斗がひょいと覗きかけたようなもので、裏を返せば彩斗がそうしたからこそ、理子は隠れた主人公になれたのだと思います。『最高に最低な──救われなかった少女』という言葉の『なかった』というのは、お分かりの通り、過去形として解釈してあげてください。

少々後書きの幅が過ぎましたが、まぁ、楽しんでくださっているのなら幸いです。そして、次章を書くまでには少し時間を要しますことを、ここに記しておきます。改稿や詳細設定の構築など、やることが出来てしまいました。それだけ次章は『落花流水の二重奏』の中でも重要な話になります。お楽しみに。それでは、また。
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