第四百五十四話 それぞれの世界の勇者達その四
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「織戸さんはちょっと女の子に目がいき過ぎです」
「そうか?」
「はい、そうした人も多いですけれど」
それでもというのだ。
「織戸さんは特に」
「私もよく見ますし」
ラナがこのことを指摘した。
「他の人も」
「女の人を見たらいけないのか」
「駄目ではないですが破廉恥です」
こう織戸に言うのだった。
「まことに」
「しかも変に破廉恥だとぶん殴られるしな」
紺はこの現実を話した。
「そうしてくる人も多いしな」
「その時は死を覚悟することになるからな」
雄二の言葉は真剣なものだった。
「実際にな」
「そんな奴殴られて当然ですよね」
「その通りだ」
さりなにレオンミシェリが話した。
「一発は覚悟することだ」
「というか一発で済むか?」
こういったのは清音だった。
「半分は死ぬ様にされそうだぞ」
「死なないだけましだろ」
ヒルダの返事は本気のものだった。
「あたしだって覗いたりしたら容赦しねえぜ」
「あんたもそうだな」
「ああ、死なない程に手加減してやるけれどな」
「それでもなんだな」
「死んだって知らないさ」
そこまでやるというのだ。
「容赦なくな」
「そういえば俺この前サリアさんの下着間違って見たらな」
また織戸が言った。
「ナイフが飛んで来て額にグサリだったぜ」
「狙っていたわよ」
サリアの返事は本気であった。
「見事当たったわね」
「いや、あの時死ぬと思ったけれどな」
「普通死ぬけれど」
藍里がこう突っ込みを入れた。
「織戸さんも頑丈ね」
「いやあ、血が滅茶苦茶流れたけれど死なないでよかったよ」
「よかっただぱーー」
ころ美もいつものスマイルで言う。
「けれど私織戸さんなら大丈夫と思っただぱーー」
「あれっ、織戸さん普通の人の筈なのに」
このことを葉月が指摘した。
「大丈夫だったのね」
「不思議と言えば不思議だけれど」
リーザも言う。
「まあ生きていればいいかな」
「そうですね」
「ええ、本当にね」
「とりあえず心衣のスカートの中見たら容赦しないわよ」
心衣の手は拳になって顔の前にある。
「気が済むまで殴ってやるわ」
「だからそういうことわかっているから」
それでとだ、中島も言った。
「殆どの人はしないよ」
「あんたは絶対にしないわね」
「うん、そんなことはね」
中島は心衣に実直な態度で答えた。
「よくないからね」
「わかっている人はわかっているわ」
ヴィーナスも言う。
「だからいいわ」
「ああ、俺もそんなことしないからな」
ポップは腕を組んで力説した。
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