スーパーロボット大戦OGs
0030話
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今回のような作戦は私達シャドウミラーではなくても十分だろう。だが、いくら特殊部隊とは言え、私達も軍の指揮系統に属しているのだ」
「だから、その指揮系統がおかしくなってないか、と聞いてるんだが」
基地に帰還する時に思った事をヴィンデルに話す。
それを聞いたヴィンデルは驚きつつも頷いてみせた。
「なるほど、確かにアクセルの言う可能性もあるな。……いや、誤魔化しはやめるか。確かにそういう汚職した軍人や政治家が増えてきているのは確かだ。だが全てが全てそのような腐った人物ばかりではない。大多数はまっとうな人格を持っている」
正直、何が驚いたかと言えば今のヴィンデルの台詞だ。
まさかあのシャドウミラーを率いて連邦に反逆の狼煙を上げるヴィンデルから、大多数の政治家や軍人がまともだという言葉が出るとは。
となると、原作の方でもヴィンデルは最初から連邦を見限っていた訳じゃないのか? シャドウミラーとして活動していく中でなんらかの理由により連邦を信用出来なくなった?
「……分かった。ヴィンデルがそう言うのなら取りあえず現在はそれを信じよう。だが、次から任務を受けるのはいいがその裏くらいは調べておいた方がいいんじゃないのか?」
「そうだな。確かにそれも必要か。分かった。アクセルの方でも次の任務で何か調べる事が可能なら調べてみてくれ」
「ああ、了解した」
ヴィンデルの言葉に頷き、執務室から出て行く。
向かうのは格納庫だ。
任務から帰ってきて、すぐに報告書を書いてヴィンデルへと会いに行ったので機体はそのままレイディバードから格納庫へ運ばれたままになっている。
一応、不具合がないとは言えグロウセイヴァーはシャドウミラーの技術班としての最初の仕事だ。それだけに細かい不具合がないかどうかを出撃の度にレモンに報告しているのだが。
「怒ってないといいが」
レモンの顔を思い出しつつ歩く。
「ん? レモン?」
ふと脳裏を過ぎる違和感。それは少し前に感じた、あちらの転移まであと3年と考えた時のそれと似ていた。
あと3年、レモン……あ! テスラ研でギリアムのアギュイエウスによる転移イベントか!
ギリアムがあちらの世界に転移したのがシャドウミラーが転移する2年前。つまりは後1年程しか猶予が無い。
シャドウミラーとしてはかなり大事なイベントだが、この所グロウセイヴァーの調整やらなにやらですっかり忘れていた。
しかし、どうする? やはりレモンを送り込むべきか。
その辺は格納庫でレモンにそれとなく匂わせてみるしかないか。時流エンジンに興味を持っているレモンなら、アギュイエウスが次元転移の可能性があると言えば俺が特に何をするまでもなくヴィンデルから許可をもぎ取りテスラ研へと出向くだろう。
考えが
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