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八条学園騒動記
第六百二話 梅干しの魔力その十三
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「それになりきるカラーでもね」
「ないか」
「逆にベビーフェイスになりきることも」
 それはそれでというのだ。
「こっちもね」
「無理か」
「やっぱりね」
 これはこれでというのだ。
「違うんだよね」
「カナダはか」
「何かこう善にも悪にもね」
 どちらにもというのだ。
「なりきるカラーじゃなくてマウリアみたいに突き抜けることも」
「出来ない国か」
「それで自己主張もね」
 再びこちらの話をした。
「やっぱりね」
「しないか」
「そうしたお国柄なんだ、だからかな」 
 カナダはというのだ。
「目立てないかな」
「そうなるな」
「結論としてね」
 二人も答えた。
「もう突っ切らないとね」
「目立たないな」
「ましてここ連合だし」
「自己主張してどうかだからな」
「うん、あえて自己主張しないと」 
 トム自身も言うことだった。
「目立てないことが連合だね」
「それか日本みたいにね」
 ジャッキーの言葉である。
「そこにいるだけでね」
「華があるとか」
「そんなお国柄でいないとね」
「連合では目立てないね」
「ロシア並の驚異の個性とか」
「アメリカや中国みたいな自己主張とか」 
 この二国はそもそも個性自体が強い。
「そういうのでだね」
「目立てると思うわ、ちなみにマウリアだと」 
 ジャッキーは連合の国ではないが極めて目立っているこの国の名前を出した、この時代でもこの国の存在感は凄まじい。
「もうね」
「いるだけで華があるというか」
「カレーの匂いがして」
 連合ではマウリアイコールカレーであるからこう言ったのだ。
「それで強烈な個性で」
「自己主張もね」
「物凄いから」
「目立つね」
「ちなみに推理ものも凄いわよ」
 マウリアのそれはというのだ。
「超能力とかでね」
「犯人見付けるんだ」
「犯人も超能力使うし」
「セーラみたいに」
「魔法も使うから」
 マウリアの推理ものはというのだ。
「しかも捜査の途中で踊りもね」
「入るんだ」
「ごく普通にね」
「何か訳がわからないね」
 聞いていると、とだ。トムは思わず言った。
「聞いていても」
「推理を言っている途中で歌う」
 テンボの言葉だ。
「容疑者達それに何処からか出て来た人達とな」
「マウリア映画っていつも人が湧くよね」 
 その歌と踊りになる時にだ。
「それで一緒に踊るんだよね」
「そして超能力と頭脳とバトルでだ」
「事件を解決するんだ」
「そうだ」 
 マウリアの推理映画ではというのだ。
「ドラマでもな」
「何か想像しにくいけれど」
「なら百見は一聞だ」
 百聞は一見に如かずである。
「見ることだ」
「そのマウリアの推理ものをなんだ」
「俺も観て驚
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