第一章
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アルゼンチンでの奇跡の出会い
ドイツ生まれで母国の航空会社に客室乗務員即ちフライトアテンダントとして働いているオリビア=シーバーズは奇麗な金髪と見事なスタイルを持っている。顔立ちも整い背も高く目も奇麗だ。
「あの娘特に奇麗だな」
「そうだよな」
「この機のフライトアテンダントの中でも」
「特に美人だな」
「あんな奇麗な娘いないな」
「本当にな」
よく乗客達からも評判になった、そして。
この時彼女は仕事でアルゼンチンに来ていた、そこでホテルに入ったところで同室になった同僚に提案した。
「今日はやることないし」
「ええ、街に出てね」
「漢江しない?」
「いいわね、この街は街並みもいいし」
オリビア程ではないが顔立ちが整っている同僚も応えた。
「それにアルゼンチンだから」
「ステーキでしょ」
「ええ、ステーキもね」
アルゼンチン名物のそれもというのだ。
「食べましょう」
「いいわね、それじゃあね」
「今からね」
「街に出ましょう」
そうして観光を楽しもうと話してだった。
二人は制服から私服になって街を出た、そうして街の景観を観てステーキも楽しんだ。その後でショッピングを楽しんだが。
ふとだ、オリビアは目の前に一匹の犬を見た。犬は薄茶色の毛で腹が白く耳が垂れた大型犬であった。
その犬を見て同僚に言った。
「あの子野良犬ね」
「そうでしょうね」
同僚もその犬を見て言った。
「首輪ないし」
「首輪ないとどの国でもね」
「犬も猫も野良だから」
それでというのだ。
「だからね」
「この子もなのね」
「ええ、ただ何か」
同僚はその犬をじっと見た、そのうえでオリビアに言った。
「この子随分とオリビアを見てるわね」
「そういえば」
オリビアも言われて頷いた。
「そうね」
「そうでしょ、貴女をはじめて見てからね」
「じっと私の方見てるわね」
「家に二匹の犬がいるから」
「シェパードとマスチフだったわね」
「二匹共雄でカールとフランツっていうの」
同僚に名前も話した。
「あの子の匂いがしているのかしら」
「いつも一緒にいたらね」
「やっぱり匂いがつくわね」
「それでかしら」
「そうかもね」
二人でこうした話をした、そして街で観光をしている間ずっと犬はオリビアの後についていっていてホテルに戻ると。
ホテルの入り口でずっと待っていた、それでオリビアはホテルの人にそっとスペイン語で話した。
「ご飯代は出しますので」
「それで、ですか」
「あの子にご飯をあげて下さい」
「そうしていいですか」
「あの子がホテルの前にいる間は」
「わかりました、ご飯代はいいです」
ホテルの人はオリビアに笑って答えた。
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