第三章 リベン珠
第20話 決戦の前の羽根休め
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うのが当たり前な環境であったのだ。
幸い、そういう『正しい卑怯』というものは幻想郷には余り存在しないのだ。だから勇美はその素晴らしい幻想郷を護る気概を改めて燃やすのだった。
無論、勇美と同様に幻想郷が新たなる故郷となった鈴仙も答えは同じである。故に彼女等の答えは決まっていたのだった。
「分かりましたサグメさん、その『侵略者』とやらを倒せば事は解決するのですね」
「私も同じ意見です。是非とも私達にやらせて下さい」
二人がそう言ってくれるのは、サグメにとって正に渡りに舟というものだ。だから、彼女もその気持ちに応えるべくこう提案する。
『あなた方が侵略者を倒してくれるのなら、最早遷都計画は不必要なものとなるでしょう。なので、私から彼女等に身を退くように伝えます』
それは願ったり叶ったりである。だが、少し間が悪かったというべきだろうか。勇美は携帯式のスキマを通して渡って来た手紙の内容を読みながら言った。
「お言葉ですがサグメさん。もう引き払いの指令を送る必要はないみたいですよ」
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