第三章 リベン珠
第19話 幻想ロボット対戦外伝 すごいよ! サグメさん3/3
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ね」
今しがた自分が仕掛けたのだ。故に今度は相手の番になるのは当然であろうと勇美は思うのだった。
『次はこちらの番ですね。喰らいやがれ、マインシュート!』
もう鈴仙はツッコまなかったのである。例え『喰らいやがれ』がかつて自分が知るサグメのイメージではないにしても。
そう鈴仙がある意味で卓越した心境に入っている中でもサグメの攻撃は行われたのである。彼女の攻撃の台詞と共に機雷ロボの右腕から本来の姿の機雷が射出されたのだ。
そして、それは勇美の騎士であるブラックカイザーの元へと着実に突き進んでいった。このままでは直撃してしまうだろう。
そう思われていたが、ここで相方の鈴仙は冷静であったのだ。彼女は落ち着き払ってこう言った。
「当たりませんよ」
そして、彼女はブラックカイザーの後方から狂気の瞳を発動する。それにより機雷は直進の途中で誤作動を起こして彼に辿り着く前に爆散してしまったのだ。
それは的確なサポートと言える行為であった。加えて勇美は思う。
「鈴仙さんもいいノリをしていますね♪」
「いえ、狙ったつもりはありませんから」
断じて自分にそのケはない。そう鈴仙ははっきりと釘を刺しておくのだった。
ともあれ、今度は勇美達の番である。なので勇美は気分が乗った状態でこう言った。
「喰らえっ! マインドスターマイン!」
「えっ!?」
その言葉を聞いて鈴仙は耳を疑った。それって自分のスペルではないかと。
だが、次にはつまりそういう事なのだと彼女は納得して協力するのだった。
鈴仙はブラックカイザーに自分の思念を送り込んだのである。すると、彼の右手にエネルギーが集まっていった。
すかさずブラックカイザーはその手を前に突き出す。すると、そこから様々な色のエネルギーの弾が放出されていったのだ。
そして、その速度は速く、サグメ達は防御に間に合わなかった。
マインカイザーに当たった弾は次々に爆ぜて様々な色彩の花火を生み出すのだった。
『当たった! でも!』
こうして攻撃を受けてもサグメはノリノリであった。
そして、攻撃を受けたサグメはマインカイザーに体勢を整えさせる。
体勢を整えたサグメは、続いてイシンへと呼び掛けたのだ。
『今のように向こうは兎と協力して攻撃して来ました。なのでイシン、こちらも対抗してやりますよ』
「はい、任せて下さい」
このようにサグメ達は二人ともノリノリであるようだ。やはりこの二人の絆というものも深いようだ。
『受けてみよ、ギアチャクラム!』
「発射!」
そして掛け声の息もぴったりなようであった。
二人の指示を受けて、マインカイザーは右腕を前に突き出す。するとそこから歯車状の刃が射出された。
ギュルギュルと激しい音を立てて黒騎士に向かって飛んで来る歯車の刃。
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