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MOONDREAMER:第二章〜
第三章 リベン珠
第18話 幻想ロボット対戦外伝 すごいよ! サグメさん2/3
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「その通りですサグメ様。機雷達が爆発する前に、私達の軌道を曲げた、そういう事です」
 そう、謙遜の態度を見せつつも、上官の意表を突く事が出来た鈴仙は得意気に言ってのけていた。
「チェックメイトです、サグメ様♪」
 そう言って鈴仙は迷う事なく自前の銃をサグメへと向ける。
『……』
 対してサグメは無言であった。従来の彼女のイメージの通りに寡黙で思考の読み辛い振る舞いをしていた。
 だが、これで勝負あった筈。そう確信しながら鈴仙は引き金を引いた。
 サグメ目掛けて寸分違わぬ狙いの元突き進む弾丸。しかし、そこに割って入るものの存在があった。
『【硬玉「穢身探知機雷 鋼式」】』
 その宣言の後、新たな機雷が現れてその身で鈴仙が放った弾丸を受け止めたのである。しかも、その機雷はそれにより爆発する事なくさも当然の事のように弾丸を油に飛び込む水の如く弾いてしまったのだ。
「「ええっ!?」」
 これには止めを刺そうとした鈴仙も、この作戦を考えた勇美も驚愕してしまったのである。
『作戦は良かったですが、残念でしたね。私とて万事に対する準備というものは怠らないのですから。では!』
 言うとサグメを護ったその機雷はそのまま鈴仙と勇美達へと体当たりをしたのであった。
 鈴仙の弾丸を防ぐ程の質量を持ったそれである。そのような物で体当たりされたのだから二人は堪ったものでは……ないように思えたのだが。
「勇美さん、助かりましたよ♪」
「ええ、間一髪でしたね」
 そう二人はダメージを受けた様子もなく無事な状態であったのである。当然サグメはその光景に目を見張る事となる。
『……これは……?』
「【装甲「シールドパンツァー」】ですよ。危ない所でした」
 サグメに答える形で勇美は種明かしをしたのだった。それは勇美を幾度となく護って来た、彼女お得意の防御手段なのである。
『やりますね……』
 反撃を防がれたサグメはそう呟くと、今しがた防がれた鋼鉄の機雷を手元に戻して送還するのだった。
 そして、状況は互いに振り出しに戻った訳であるが、その前に勇美は聞いておかねばならない事があったのだ。
「しかし、今のどうやったんですか? サグメさんは先程鈴仙さんに対処出来る状態ではなかったし、それにスペル発動の兆しもありませんでしたよ?」
 サグメがその質問をされた時、何故かイシンは彼女に目配せをした。それに対してサグメは『いいでしょう』と言葉を返したのである。
 その言葉を受けてイシンは了承を得たといった振る舞いの元説明を始めた。
「それはですね、あらかじめ私の能力でサグメ様のスペル発動を『データ化』しておいて、それをこのタイミングで解放したという事ですよ」
「そんな事が……」
 イシンのその異質な能力を知って驚く勇美であったが、その気持ちは鈴仙
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