暁 〜小説投稿サイト〜
MOONDREAMER:第二章〜
第三章 リベン珠
第18話 幻想ロボット対戦外伝 すごいよ! サグメさん2/3
[2/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
いのを期待しましたか?」
「ちょっとですね。でも、それじゃあ弾幕ごっこになりませんし、仕方ないですね」
 そもそも鈴仙が探知されないのならサグメはこれを使いはしないだろうと、勇美はそう思うのだった。
 一方で、サグメがスペルカード宣言により現出させたそれは、完全なる機械なのであり、生き物ではないのだ。故にこの場に呼び出されて事により、自動でその役割を果たすべく機能し始めたのである。
 彼等は迷う事なく、その組み込まれたプログラム通りに、自分達の目的を果たすべく行動を開始し始めたのであった。
『こうなっては私にも止められませんから、どこまで対処出来ますかね?』
 尚もサグメは楽しそうにそう言った。
「来ましたね」
 対して勇美も、どこか心躍るような気持ちでそれを迎え撃ったのである。相手が楽しそうに弾幕ごっこに挑む様を受けては、自分も楽しく思えて来るものがあるのだ。
 勇美はそのまま手に持った星の機関銃の引き金を引いたのである。それにより彼女達に向かって来た機雷は次々と撃ち落とされて爆散していったのだった。
「どうですか? ここまで来る際にその機械は何回か撃ち落としていますから、対処はお茶の子さいさいって訳ですよ♪」
 余裕の態度で勇美はそう言ってのけたのである。既に攻略している手段なら、何も恐れる事はないのである。
『これは失礼しました。では次は少し新しい物をご用意させて頂きます。試作型なので何とぞご理解をお願いします』
 そう言ってサグメは続けてスペルカードを取り出して宣言する。
『【玉符「穢身探知型機雷 改」】』
 そしてサグメの周りにまたも歪な形の機械が現出する。しかも、その様相は先程の物とはうって変わっていたのだった。
 その外観は、今までの分子構造模型のような幾何学的な外見ではなく、ゼリー状の球体の中に赤い核が存在する、原生生物を果てしなく拡大したかのような様相であったのである。当然これには勇美も呆気に取られる。
「あれが……、『機械』何ですか……?」
「ええ、私も初めて見るわ……」
 鈴仙の方も驚いているようだ。話には聞いた事はあるが、こうして目の前にするのはこれが初であるからだった。
 だが、見た目が生物然としていても、所詮は同じ機雷。そう思って勇美は再び敵の殲滅を計ろうとする。
「何にせよまたやっつければいいんでしょう?」
「ちょっと待ちなさい!」
 意気揚々と増援の対処へと意識を燃やす勇美に対して、ここで鈴仙は『待った』を掛けたのである。
「何ですか鈴仙さん? あの時私を引きずってパンツが見えそうになった事を忘れてはいませんよ!?」
「しょちゅうノーパンになろうとしてるのに、パンツ見えそうになった事起こってるの!?」
 鈴仙はその相方の理不尽な主張に頭がこんがらがりそうになる。
「ええ、そ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ