第三章 リベン珠
第17話 幻想ロボット対戦外伝 すごいよ! サグメさん1/3
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ながら鈴仙は思っていた。
(あれ、サグメ様何だか楽しそう……?)
もしかしたら、自由に言葉を発する事が出来るようになった為だろうか。だとしたら、イシンと、果ては彼女の力を目覚めさせるに至った豊姫、そしてイシンを綿月姉妹の元へと送り込んだ影響力を改めて知るべきだと鈴仙は思うのだった。
(何か、今更だけど私の周りの人達って凄いのが多いですね……)
鈴仙はそう思い至るしかなかったようだ。更に言うならば依姫と、彼女が持ち味を見出だし、かつ依姫に着いてこれた勇美もその中に含まれていたのだ。
そして、鈴仙は意識をサグメ自身に向けながら勇美に注意を促す。
「勇美さん、今のサグメ様は恐らく私が知っているかつての彼女よりも手強くなっているでしょう。ですから、気を引き締めて行きますよ」
「ええ、私にも何となくですが一筋縄ではいかないだろうって伝わって来ますね」
鈴仙が警戒する要素は勇美にも感じ取る事が出来るのだった。物事を楽しんで行えるという事ほど成功する要素になるものはないのだから。
『では、これならどうですか? 【玉符「烏合の二重呪い」】』
そして、サグメは次なるスペルを発動していたのだ。再び彼女が舞い上げた羽根から白きカラスが生成される。
だが、今度は少し勝手が違うのであった。それはカラスの群れが、勇美と鈴仙を挟むように二ヶ所に誕生していたのだ。
「成る程」
「これで私達を挟み撃ちにする訳ですね?」
そう相手の作戦を言い当てる二人であったが、その様子は至って落ち着いていた。その理由は。
「それなら私達二人で分担すればいいだけの事ですよね?」
「ご名答。それでは勇美さん、そちらは任せましたよ♪」
「任せて下さい。『天津甕星』様に加えて『金山彦命』よ」
勇美はプレアデスガンの精製に使用している天津甕星の力に、金属の神である金山彦命の力を加える。そして出来るのが……。
「これですよ♪ 【星蒔「クェーサースプラッシュ」】!!」
勇美はそう宣言すると、新たに手に持った機関銃の引き金を引く。それにより銃口から滝のように星の力で創った弾丸が照射されていった。
そして、その星の乱射により白カラスの群れは次々と撃ち抜かれていったのだ。その後には一匹足りとも撃ち漏らしは存在していなかった。
変わって、こちらは鈴仙の視点である。彼女も落ち着き払った様子で迫り来るカラスの群れに意識を向けてスペルの発動をする。
「【幻爆「近眼花火」】」
宣言後、彼女が眼を赤く光らせると、カラスの群れの中に花火のような爆発が起こったのである。
それによりカラス達は次々と爆発に飲まれて砕けていったのだ。中には誘爆に巻き込まれてしまった個体もいた。
そして、こちらも無事に群れを殲滅する事に成功したようである。一仕事
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