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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 飛び立つ光
私のお兄様になってください
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シャワーで、洗い流して、妖怪の知り合いに気付かれない様に
匂い消しの薬を身体に塗って、荷物を持って人里のシャルロットの元に急いだ

「・・・行ったわね」
「そうね」

空を飛んでいく閃輝を見送る、咲夜と雛
彼女らは嘗て無いほどの、幸福感と満足感に満ちている。

「こんな気持ち初めてね・・・」

雛は胸に手を当てて、呟いた。その呟きを聞いた咲夜はクスリっと笑って
身体を浮かせた。

「そろそろ私は行くわ、紅魔館が少し心配だし」
「そう、じゃ私も帰るわね。それじゃまたね。咲夜」
「ええ、雛」

そう言って二人は手を振って、それぞれの居るべき所に戻って行った
余談ではあるが、咲夜が紅魔館に戻ると、妖精メイド達が予想以上にわたわたしていた
咲夜はフル稼働で働く事になったが、今まで無いほどのハイペースで仕事をしていたとか

閃輝は『無名の丘』からマッハを超える速度で人里に向かったため
数分で人里に到着した。人里に入り、慧音の家に向かう。
暫しすると、慧音の家が見えてきて、その前でシャルロットが一人の女性と会話している

長い緑色の髪をしており、髪には蛇と蛙をあしらった2つの髪飾りを着けている
脇を見せている、霊夢と同じタイプの青と緑色の巫女服を纏っている
霊夢より少し背の高い女性、東風谷 早苗

彼女がシャルロットと楽しそうに話している

「そうなんですよ、ここに来たばかり時は常識に囚われてばかりで大変でしたよ
でも今ではこう思ってますよ、この幻想郷では常識に囚われてはいけない!って」
「へぇ〜・・・常識に囚われちゃいけないんだ・・・」

閃輝は2人の会話を聞いて、思わず無言になった
まあ、言ってる事は間違ってない。非常識が常識の幻想郷
外界では、生身の人間が自力で空を飛ぶのは、非常識だが、此処ではそんな事は無い
が、ある程度の常識は必要である。絶対に常識は要らない訳ではない。

「・・・早苗さん、一応常識は必要なんですけど・・・」

閃輝が呆れながら、早苗とシャルロットに話しかけた
早苗は、閃輝に気付いて笑みを浮かべて閃輝の方を向いた。

「お久しぶりです、閃輝君。でも間違った事は「言ってますよ・・・
だったら無闇に人の暴力を振るったり、人を裏切る事が常識になるんですか?」
・・・ごめんなさい、私・・・」

早苗は閃輝から顔を背けて謝る、無意識に閃輝の心に深く刻み込まれた事を
掘り返してしまいそうになったからだ。だが閃輝は気にしていないようで

「気にしないでください」

と返した、閃輝の心の奥底には、外界で受けた、暴力で受けた恨みや憎しみなどが眠っている。闇夜が精神を健康に保つためにその記憶は消去したが、心の―(マイナス)の感情はそう簡単には消えない。

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