T La bambina da I'ARIA…
第015弾 天上の舞台で舞うは……
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んとも今は恋人なの」
「兄さんの事についてはいい加減にしろぉっ!」
再び、兄さんの名前を出された今の俺は頭に血が上ってきており、冷静ではいられなくなってくる。
「キンジ! 理子はあたし達を挑発してるわ! 落ち着きなさい!」
「これが、落ち着いていられるかよ!」
「……だよねぇ。でもさ、まずは落ち着いたら? じゃなきゃ、勝てる戦いも勝てないぞ?」
「「「え……!? だ、誰!?」」」
突如現れたCA。確か、先程俺をアリアのいる個室まで案内してくれた綾瀬とかいう人。
何故、こんなところに…………?
しかも、あの現れ方、まさか瞬間移動か……?
「……てめぇ、一体何者だ!?」
「あらあら。私が誰って……気づいてなかったのかしら? 理子」
そう言って、顔を手で撫でる動作をする綾瀬さん。すると、彼女を覆っていた光の粒子が霧散していく。
その粒子を纏っていたのは、東京武偵高校の制服を身に纏った同級生・水無瀬凪優だった。
容姿は、前のチャリジャックの時とは違う。どっちかといえば、結衣との模擬戦の時の姿の方に近い。
「な、凪優……? アンタいつからここに…………!?」
「ん? えっと、アリアが搭乗手続きしてこの飛行機に乗り込む前から……かな?」
アリアの言葉に悪戯っぽく答える凪優。
「え、でも、凪優、アンタ確か……」
「あんなの、でっち上げに決まってるでしょ? さて…………」
アリアの問いにアッサリと答え、凪優は理子の方に視線を向けた。
「改めまして、Buona giornata。峰・理子・リュパン・4世サマ。イ・ウーNo.2 魔術師・水無瀬凪優でございます」
「なっ……凪優、テメェが『魔術師』だと…………!?」
凪優の言葉に驚愕の理子だったが、何か知っているのか……?
それと、まさか凪優もイ・ウーのメンバーだとは思わなかった。
「そうよ。まぁ、もう一つ肩書きもあるけどね。さて……キンジ」
「な、なんだよ……?」
突然話を振られた俺は戸惑いつつも答える。
「お前が今戦ったってハッキリ言って足でまといだ。だから、ちょいと頭冷やしてきな」
「な、何を言って…………」
俺は凪優の言っている事が理解できなかった。
「まんまの意味だ。こっちは私が引き受ける。だからどこかで頭冷やして来い」
「凪優……」
「大丈夫だって。アリア。《《こんな若輩者に》》私負けないし。だから……ね?」
「……わかったわ。死ぬんじゃないわよ」
「わかってるって」
「ホラ、キンジ、行くわよ!」
「え、ちょ…………おい……!」
俺はアリアに引き摺られ、バーを後にした。
Side_Out……
Side_Na
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