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緋弾のアリア ―瑠璃神に愛されし武偵―
T La bambina da I'ARIA…
第015弾 天上の舞台で舞うは…… 
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ジャックで協力させてあげたんだぁ」
「バスジャックも…………!?」
「キンジぃー。武偵たるもの、どんな理由があったって、人に腕時計預けちゃダメだぞ? 狂った時間見てたらバスにも遅刻しちゃうからさぁー」
「…………。何もかも、お前の計画どおりだったってわけかよ……!」
「んーん。そんな訳無いじゃん。主に凪優のせいなんだけど。予想外のオンパレードだよ。一体、誰が、あんな方法で、しかも最速の10分で、バスジャック解決するなんて予想すると思うか!? フツーはしないでしょ! もう、なんなの!? あの無双っぷり。せっせと事前から仕掛けてたのを一瞬で無にされたんだよ!? そして、何より、キンジ、お前が活躍するはずが一切何もしてないじゃんかよぉ! 終始、何もしてないじゃんか! てめーはモブじゃねぇの! 主役なんだよ! おk?」
「……んな、こと言われてもなぁ…………」

 確かにあの時は、凪優と結衣の奴が無双してて俺の出番一切なかったけども。そんなこと言われる覚えはない。

「それにキンジが理子がやったお兄さんの名前を出すまで動かなかったのも意外だった」
「……兄さんを、お前が、お前が…………!?」

 兄さんの名前を出された今の俺は頭に血が上ってきており、冷静ではいられなくなっている。

「くふ。ほら、アリアぁ。パートナーさんが激おこだよぉ? 激おこプンプン丸だよぉ? 一緒に闘ってあげなよぉ!」
「それにキンジ、イイコト教えてあげる。あのね、双子のユーくんは……今ね、理子の、恋人なの」
「あの難攻不落という文字が服着ている外道に遂に春が来たのは心底どうでも良いわ。勝手にくたばってろって感じだし」
「……キンジ、何その評価」

 理子の一言で急に冷静になった俺だった。何故ここで潤の名前を出すんだ。明らかにミスだろ、理子。

「あー……、うん。アリア、それについては理子も結構妥当な評価だと思うよ。この場面でこの発言は明らかにミスったね。コレ」
「待ちなさいよ、そのキンジの双子の遠山潤? とか言う奴はどんな奴なのよ!?」
「数多の恋愛フラグ全てをクッソ笑いながらバッキバキにへし折ってくれるアンチクショー」
「女心を笑顔で蹂躙していく事については神級の天才」
「どう聴いても、ロクデナシにしか思えないんだけど!? 何かあたしもそいつをフルボッコにしても良いかしら?」
「「どうぞ、ご自由に思うがままに存分に死ぬ半々々々々々々歩手前までフルボッコになさってください。寧ろ、超助かる」」

 アリアの言葉に敵であるハズの理子とまさかの意見が同調した瞬間だった。
 あぁ……ここにも遠山潤(あの野郎)の事について同じ思いの奴が居たのか。
 その時だ。「あっ、それとね……」と理子が思い出したように言葉を紡いだ。

「あなたのお兄さ
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