T La bambina da I'ARIA…
第015弾 天上の舞台で舞うは……
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えらく必死に呼びかけていたのが引っかかるが、俺達は1階のバーに行く事にした。
俺達は慎重に1階に降りていき、バーのカウンターを見ると、そこには、フリルだらけの改造制服を着ていた。
その制服は東京武偵高校のものであり、そして、さっき理子が着ていたやつだ。
「今回も、キレイに引っかかってくれやがりましたねぇ?」
べりっ。そう言いながら、CAは顔の薄いマスク状の特殊メイクを自ら剥いだその中から出てきたのは…………
「──理子ぉ!?」
「Bon soir」
手に持っていった青いカクテルを飲み、ウィンクしてきたのは、《《やっぱり》》理子だった。
「アタマとカラダで人と戦う才能ってさ、けっこーな確率で遺伝するんだよね。武偵高にも、お前達みたいな遺伝系の天才がわんさかいる。でも、お前の一族は特別だよな。なぁ、《《オルメス》》?」
「……! アンタ、それを一体どこで……! そしてアンタは一体何者!?」
「理子・峰・リュパン・4世。……それが理子の真名……本当の名前」
「リュパン……あのフランスの大怪盗のか……!?」
「そ。でも、家の人間はこのお母様が名付けてくれた『理子』っていうギザ可愛い名前で呼んでくれなかった。皆、呼び方が可笑しいんだよ」
「可笑しい…………?」
「4世。4世。4世さまぁー。だって。全くどいつもこいつも、使用人共まで理子の事そう呼んでたよ。酷いったらありゃしない」
「それがどうしたってのよ。『4世』の何が悪いってのよ」
「『何が』って……。巫山戯んな! 悪いに決まってんだろぉが!! アタシは数字か!? アタシはタダのDNAかよ!? アタシは理子だ!! アタシは数字じゃない!! ……ったく、どいつもこいつもよぉ!」
理子が誰に言ってるかは不明だが、怒りをぶちまけ、そして本命はオルメス4世であるアリアだと言った。
「100年前、曾お爺様同士の対決は引き分けだった。つまり、アタシがオルメス4世であるお前を斃せば、曾お爺様を超えたって証明ができる。キンジ、ちゃんとお前も今回こそは役割果たせよ?」
「『役割』……だと……!?」
「ああ。オルメスの一族にはパートナーが必要なんだ。初代オルメスにも優秀なパートナーがいた。だから、条件合わせる為に、お前をアリアとくっつけてやったんだよ」
「俺と、アリアを…………お前が…………?」
「そっ。まぁ、凪優の奴が乗ってくるとは予想してなかったけどね。キンジのチャリに爆弾を仕掛けてわっかりやすぅーい電波を出してあげたの」
「あたしが『武偵殺しの電波を追ってる』って気付いていたのね!?」
「そりゃあ、一発で気付くよぉ。あんだけ通信科に出入りしてればさぁ。でも、キンジの方があんまり乗り気じゃなかったからさぁ、バス
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