T La bambina da I'ARIA…
第012弾 バイト中でも、有事の場合は参加する。
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!?」」
「そう。やっと思い出してくれたかな? かな?」
「「超思い出しました!! 生意気言ってマジですいませんでしたっ!」」
管理官共はその場で土下座した。
「貴方達、ここから即座に失せてくれる? もう視界に入れたくないし」
「「仰せのままに!!!」」
管理官共は逃げ出すように失せていった。
「「「………………………………………………」」」
アリア・キンジ・かなえさんは( ゚д゚)ポカーンって感じだった。
そして面会室に管理官と入れ違いに兄さんが入ってきた。
「兄さん、こうなるのわかって私焚きつけたでしょ? この策士」
「いや? 結果オーライって感じだが?」
私の指摘にすっとぼける兄さん。
「嘘。私にはこれも想定内に思ってるようにしか思えないけれど?」
「まぁ、好きに思えばいいさ」
「じゃあ、そーいうことにしとくわ」
掴みどころない兄さんの答えに釈然としない私は無理矢理に納得した。
「あ、あの先程は助けてくださってありがとうございます…………」
「はじめまして……いや、お久しぶり。と言うべきでしょうか、神崎かなえさん」
「え? もしかして、祐くん? 久しぶりね」
兄さんに気づいたかなえさんは少し嬉しそうだった。
「え!? この人知ってるの!? ママ」
「ええ。この人の母親と幼馴染なのよ。舞花は元気にしてるかしら?」
「はい。御陰様で。今も世界中飛び回ってますよ」
兄さんは母さんの事を答える。
「そう。じゃあそっちは凪優ちゃん? 久しぶりね。5年ぶりかしら?」
「はい。お久しぶりです。かなえさん」
私の事に気づいたかなえさんと挨拶を交わす。
「挨拶はこれくらいにしておいて、少しお話を伺っても宜しいでしょうか?」
「はい」
かなえさんが兄さんの申し出に了承し、兄さんは幾つか質問を出した。
それにかなえさんは答えていく。
途中、納得の行かない所があったアリアは兄さんに詰め寄るが、それを私が阻止。
それからしばらくして、兄さんとかなえさんの面会は終了した。
かなえさんは兄さんが元の場所に送るそうだ。かなえさんは席を立った後、振り返って
「キンジさん、凪優ちゃん、娘を……アリアのこと宜しくお願いしますね?」
「はい」
「了解です」
そう私達が返すとかなえさんと兄さんは面会室の奥のクリーム色の扉の向こう側へ消えていった。
「ねぇ、帰ろ? アリア、キンジ」
「うん……」
「ああ」
面会室に残された私達は帰ることにした。
新宿警察署を後にして、3人で並んで歩く。
「キンジ、ちょっと先に帰っててくれない?」
「? なんでだ?」
私の提案に怪訝な顔をするキンジ。
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