暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリア ―瑠璃神に愛されし武偵―
T La bambina da I'ARIA…
第012弾 バイト中でも、有事の場合は参加する。
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は部活に向かった。


 バイト先「喫茶・Orsa maggiore(オルサ・マッジョーレ)」。
 Orsa maggiore(オルサ・マッジョーレ)とはイタリア語で「北斗七星」を意味するらしい。

「……誰に説明してんのさ、なゆなゆ」
「さぁ?」
「知らないの!? 誰が説明しろと言ったの?」
「多分、葵?」
「そこであおちーが出てくる不思議」


合流直後にそんなやり取りもあったりしたりした後、私と理子は朝からフル回転。
 驚いた事に理子は結構適応力が高く即座に店長に気に入られ、なんと正式にバイト雇用されることとなった。
 あの店長から気に入られるとは凄いな、理子。
 だってあの店長、桐ヶ谷瑞穂からよ? あの元イ・ウー所属(正確には休学扱いである。要は私と同じ扱い)で「鬼の会計監査」と恐れられた瑞穂さんからよ? 
 こんな事、滅多に無いよ? いや、マジで。
 まぁ、その代わり当の本人……理子は真っ白に燃え尽きていた。(当然)
 顔も「やり遂げたぜ…………」的な表情だった。無茶しやがって…………。
 燃え尽きている理子に私はちょっとした仕込みをする事にした。
 いやまさかこうも上手く行くとは思わなかった。これで上手くいってくれる事を祈るわ…………。《《色々な意味でね》》

 おっと、兄さんからのメール………………。やっぱりか。

「店長、ちょっと兄からメールがあったんで出てきますね」
「ふぅん…………。それって急ぎなの?」
「えぇ、まぁ」
「そう……。じゃあこっち来て」
「……? はい」

 私が店長に中抜けする事を申し出ると、店長は自分の下に来る様に私に言った。
 私が店長の側に行くと、店長は私の眉間にそっと指を置いた。

liberazione(解放)

 その直後、私の姿が変わった。第4段階の姿に。でも、主人格は私のままだ。初めてだな。コレ。

「それは私の力で解放した姿よ。第3段階ってところね。負担も第2段階と同じくらいだし大丈夫だと思うわ」
「ありがとうございます。瑞穂さん」
「お礼は良いのよ。それよりもパートナー助けて来なさい。今日はこのまま直帰でいいから」
「はい。ではいってきます」

 その言葉を残し十八番である瞬間移動でアリアが向かった新宿警察署に向かった。

「兄さん、お待たせ」
「いや、大丈夫だ。それより凪優、君の体の負担は大丈夫なのか!?」
「もう、大丈夫よ。これくらい」
「そうか……ならいいんだ」

到着して直後に心配された。
ここでシスコン発動すんのかよ……ヤメロヨ。
私は軽くあしらい、兄さんは私の言葉で引き下がった。

「で、兄さん状況は」
「言って、悪い。おそらくだがこの面会は強制的に終了させられるだろう
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