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レーヴァティン
第百九十二話 港を見てその十一

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「そうだな」
「そうぜよ」
「そういうことだな」
「万事そうせい候も」
 峰夫は幕末の長州藩の藩主の話をした。
「自分がここで下手なことをすれば危ういとわかっていて」
「藩士達が争ってな」
「どの派閥になってもそうせいだったのは」
 そう言うだけであったという、実際に。
「それはであります」
「それが藩にとってもいいからな」
「わかっていたからであります」
「そうだったな」
「この人を見てもであります」
「傀儡もな」
「能力が必要であります」
「そうだな」
「先のコミッショナーの件はわしも知っているでありますが」
 それでもというのだ。
「もうプロ野球のコミッショナーはボケ老人でも出来る」
「そんな仕事だな」
「そう確信したであります」
 まさにというのだ。
「あの人から」
「いない方がましだな」
 プロ野球のコミッショナーはとだ、英雄も言った。
「まさにな」
「そうでありますな」
「日本の野党と同じくな」
「無能がでありますな」
「なるものか」
「野党の議員と同じく」
「そうも思う」
 コミッショナーについてはというのだ。
「どれだけ無能でもな」
「なれて」
「そして金を貰える」
「それもかなりの額が」
「そうなっている」 
 コミッショナーの給与も高いという。
「傀儡も出来ない位の無能でもな」
「ボケ老人でもでありますな」
「出来る、しかしだ」
「傀儡についてもでありますな」
「それなりの能力がないとな」
 少なくとも自分がどういったことをすべきで何をしてはならないのかを判断出来るだけの能力がないと、というのだ。
「務まらない」
「そう思うと傀儡も難しいでありますな」
「そうだな、だがあの次男はな」
「傀儡よりもでありますな」
「自分で動けてだ」
 そしてというのだ。
「結果も出せると見た」
「だからでありますな」
「領地を与えてな」
「治めさせる」
「そして結果を出してもらう」
「そうするでありますか」
「優れているならな」
「そうでありますか」
「それで話をする、そして武蔵が領土になったなら」 
 無論江戸もだ。
「すぐに大軍は入れないが」
「その用意はでありますな」
「しておく、また武蔵全体の政もな」
「するでありますな」
「あそこは江戸の街も栄えていてだ」
 そしてというのだ。
「前の湖も港は大きく幸も豊かだ」
「そちらの富も得られるであります」
「しかも周りは川が多く」
「水運も発達していてな」
「田畑もですね」
「こちらでは関東の火山はほぼ噴火しない」
 このことについてもだ、英雄は話した。
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