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教師への道を歩む
ついに就任へ@
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芹野桜」

 

「司、知ってるのか?」

 

「多分、「無席の無冠」って呼ばれてましたか?」

おい、まだ残ってるのか。

「...まあ、そうかな」

 

「何だよ。司、何知ってるんだ?」

 

「少し前に昔の遠月について調べた事があったんだけどその時に見た事がある気がする。確か79期生の卒業生の中の一人で在学中は一度も十傑に入る事は無かった。だけど在学中の食戟の回数は350回。歴代最多でありその中での勝利の回数は349回、敗北の回数は1回という記録をたたき出した。対戦相手の中には元十傑だったり後に十傑になる人だったり様々だけどそれでも敗北したのは一回だけ。その一回の敗北を与えたのは四宮小次郎シェフだった。だが、後に四宮シェフと食戟を行った時は勝利を収めており四宮シェフとの対戦成績は3勝1敗という記録で終わった。だから学生たちは畏怖を込めて彼の事をこう呼んだ。「無席の無冠」。四宮シェフとの食戟に一度は敗北しているから本人は決してこの名前を認めなかったみたいだけど。だけど349勝しているのは歴史的にあり得ない。だから今でも知る人ぞ知る料理人なんだ」

 

長ったらしい説明をしてくれたけどそんな感じで書かれているんだ。そんな大した事をやった感じはしないんだけどな。それに少し大げさにしすぎている気がする。

 

 

「そんな大した人間じゃないさ。それはちょっと大袈裟な気がしますよ」

 

「こいつそんな凄い人なのか!!そうは見れないけど」

この赤髪かなり失礼だな。後輩にこんなに言われたことないぞ。遠慮知らずとはまさにこの事を言うんだな。

 

「...さすがに失礼だな。確かにそうは見えないかもしれないけど....」

 

案外、気にしているんだよな。他人から言われるのは初めてだけど自分では何度も思った事あるんだよな。

 

「..それより、これからよろしくお願いします!桜先生」

 

「まあ、よろしく!.....えーと君の名前は?」

 

「僕の名前は司瑛士。現第一席です。そしてこっちにいるのが現第二席の小林竜胆です」

 

「よろしくな〜」

最初に出会った生徒が第一席と第二席だとはな。運命かね。

 

「...よろしくな」

それから少し会話をして司たちとは分かれた。

 



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