ついに就任へ@
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堂島さんの運転はお世辞にも丁寧な運転とは言えなかったけど無事に遠月学園には着けた。途中で何度か自分ここで死ぬのかと思ってしまったぐらい。本当に次からは堂島さんだけは迎えに来させないでくださいと総帥に言おうと心に決めた。
そして今は遠月の校門を潜り総帥が待っている場所まで向かっている。後ろには堂島さんがいるからか生徒たちからの視線が痛い。今は春休みに入っているけど生徒が一人も居ない訳でもない。なにか用で来てたり料理を上達させるためにとかで来てたりする。
「堂島さん」
「何だ?」
「さっきも言いましたけどサングラスは外してもらえませんか?」
空港の時も思ったけどこのサングラスで見られたら人は後退ってしまうぐらい怖い。僕は堂島さんだと分かっているけど分からなかったら怖くて後退ってしまうと思う。
「何でだ?これは案外、気に入っているんだが」
「いや、気に入っているのは良いんですけどそのサングラスの性でさっきから生徒が逃げて行っているのが分かりますか?」
「いや、只急いでいるだけだろう」
この人はこれだから面倒だ。自分が今、避けられている事実自体が分かっていないから。元々、鈍感なところもあるけどここまで鈍感だと何とも言えない。
「はぁ〜...もうそれで良いですよ。これ以上言ったとしても結果は変わらなそうですしね。そう言えば、何で堂島さんは付いて来ているんですか?一応、僕も遠月の卒業生だから場所ぐらい分かっていますよ。それに堂島さんは遠月リゾートの総料理長何ですからあんまり長い間、ここにいるのはまずいんじゃないですか?」
遠月リゾートの中でもTOPの料理人が抜けた穴は絶対に大きいはずだ。早く戻ってあげた方が良いんじゃないか。
「大丈夫だ。今日は一日休暇を取ってるしな。俺も総帥に会って行きたいからな」
そんなやり取りをしているうちに総帥のいる場所に着いてしまった。その場所とは理事長室である。
四度ほどノックをし、中から「入れ」という声が聞こえ理事長室に入った。理事長室の中は勿論、綺麗に整頓されていた。そして如何にも高そうな椅子に座っているのが総帥。
外見もさほど変化が無い感じだった。
「相変わらず変わらないね、総帥。一応、お土産を空港で買って来たからどうぞ」
僕は右手に持っているお土産を総帥へ渡した。こういう時に空港で買ったと言っておかないと、後でこれ日本で買っただろうと言われるのは面倒だから先に言っておいた方が良いだろう。
「悪いな。.....って日本で買って来たんか!!フランスに行くと言うから頼んだのに..」
「総帥。悪いね。お土産を買うのを忘
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