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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
財団-まえぶれ-
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いし。」
「それは申し訳ないです。努力はしてるんです。」

腹の肉をむんずと掴まれたどたどしく言い訳をする彼。
彼は確かに太っている。
だが、その体型であの修羅場もといこの崩壊世界を生き残れたこと辺りだいぶ凄いことではないのだろうか。

「あ、あの…。」

ともかくこのままでは少年への拷問が続く。
窮地を救ってもらったお礼も兼ねて、この状況を何とかするべく俺は動いた。

「何かしら?」
「お仕置きはそこまでにして…ど、どうでしょうか?日も暮れそうだし、ここで会えたのは何かの縁ということで野宿というのは…。」
「…。」
「うどんしか…お出し出来ませんけども。」

そう言うと、ステンノは渋々足をどけた。
痛みから解放され、その場に座り込む少年。

「まぁいいでしょう。でも、これは夜にたっぷりと責任をとってもらうということで。それでいいわね?マスター。」
「えっ。」

夜。
そのワードで大方のことは推測できた。

「え、あぁいや!待って下さいステンノ様!今夜くらいは英気と性器を養うということでじっくり眠らせてください!明日から頑張ります!明日からホントに頑張りますから!」
「なぁにそれ?全く面白くありません。精々きちんと食べて精をつけなさいな。」
「そ、そんなぁ!!??」

つい先程まで銃声と弾丸が飛び交い、硝煙に包まれた殺戮の場だったそこには、
一人の男の声がこだました。
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