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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第124話
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得ないって事もあるだろうが、今回の”黄昏”の件を利用して連合の戦力を把握する為もあるんじゃねぇのか?」

「それは………」

「否定はせぬ。遥か昔からゼムリア大陸の各国に影響力があった七耀教会の権威をものともせず、あの結社を滅ぼし、今回の”黄昏”の件にしても”地精”を始めとした様々な”裏”の勢力による協力を得たエレボニア相手に圧倒し続ける連合を警戒するのもわからなくもないが、教会の本来の役目は民達の”支え”を務める事じゃ。今まで守り続けてきた自分達の定義を守らない事もそうじゃが教会の権威を脅かす事を恐れて、その国家を敵視する等聖職者の一人として恥ずかしいわい。」

「神父………そういえば神父。七耀教会が崇めている”空の女神”自身が現代のゼムリア大陸に滞在している事は知っているだろうか?」

鼻を鳴らして嘲笑したアッシュの推測にラウラが複雑そうな表情を浮かべている中、重々しい様子を纏って答えたバルクホルンの様子を辛そうな表情で見つめていたガイウスはバルクホルンに新たな質問をした。



「うむ、儂自身はまだお会いできていないがクロイス家によるクロスベルの”異変”を解決する為に”空の女神”がご両親や先祖の方々と共に現代のゼムリア大陸に降臨し、現地の者達やワジ達と協力して解決した話はワジ達の報告で知っているが……それがどうかしたのか?」

「空の女神自身は連合が教会の定義を守らず、国の為に古代遺物(アーティファクト)を利用していることについてはご存じでないのだろうか?」

「その件か………勿論法王猊下達もその件をエイドス様に説明し、古代遺物(アーティファクト)の件で”空の女神”として連合に教会が今まで守り続けていた定義を守って欲しい事を指摘するような内容の嘆願をしたそうなのじゃが……リベールで邂逅したガイウス達ならば知っているだろうが、エイドス様達は”過去の存在”であるご自身達がご自身達にとっての遥か未来の時代である現代のゼムリア大陸の政治に介入しない事を固く戒めておられる上、”エイドス様達の時代では古代遺物(アーティファクト)クラスの魔導具がありふれた道具や武装として利用されていた為”、当時のエイドス様達の時代のように魔法技術が発展した世界から進出したメンフィルもそうじゃが、その出身であるクロスベルの上層部達が古代遺物(アーティファクト)を利用しても問題ない上、例え問題が起こったとしてもそれは連合の”自己責任”であるという答えを返されて法王猊下達の嘆願を断ったのじゃ。」

「そ、”空の女神”達が生きている時代は古代遺物(アーティファクト)がありふれた存在として利用されていた”って一体どんな時代だったのよ……」

「ハッ、女神サマが実際に存在していた時代なんだから、オカルトだらけのイミフな時代だったんじゃねぇのか?」


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