第124話
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た古代遺物は教会に渡すというのが”原則”だ。まあ、私が教会に見逃してもらっている”響きの貝殻”や”影の国”の件で追及されまくったケビン神父が根負けしてティータ君の母君に渡した”レグルスの方石”みたいな”例外”もあるけどね♪」
「あ、あはは………」
「本来ならば責められるべき事実を自慢げに話すな、阿呆。」
バルクホルンの話を聞いて心当たりを思い出したシェラザードの言葉を聞いて目を丸くしたセドリックの推測に頷いたオリヴァルト皇子は笑顔を浮かべて答え、オリヴァルト皇子の答えにその場にいる多くの者達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中オリヴァルト皇子の話に出てきた自分の母親を思い浮かべたティータは苦笑し、ミュラーは顔に青筋を立ててオリヴァルト皇子に注意した。
「話をメンフィルの件に戻すが……13年前の”百日戦役”後メンフィルがゼムリア大陸で本格的に活動を始めるようになってからも、メンフィルは”盟約”を結ぶ教会の要請を断り続けており、現在もその状況なのじゃ。」
「何故メンフィルは”盟約”を結ぶ事を断り続けているのでしょうか?古代遺物は使い方を誤ればそれこそ今回の”黄昏”の件のような”災厄”が起こりかねないというのに……」
「―――メンフィル帝国の本国がある異世界――――――ディル=リフィーナは魔法技術が発展していることにより、私達の世界で言う古代遺物のような魔導具や魔法効果が付与された武装すらも一般の市場に流通している事、またエルフ族のような古から生き続けている異種族達とも協力関係を結んでいる事から古代遺物の使用方法等を熟知している為、教会による管理は必要ないという理由で断り続けているのです。」
バルクホルンの話を聞いて新たな疑問を抱いたラウラにロジーヌが複雑そうな表情で答え
「確かにレン皇女殿下を始めとしたメンフィル帝国の関係者から話を聞いた感じではディル=リフィーナは魔法技術が発展した世界のようですから、何らかの魔法効果がある古代遺物にもすぐに対処できるでしょうね。」
「そうね。しかもエルフのような長寿の種族だったら古代の魔法技術を扱ってきた”当事者”、もしくはその技術が受け継がれたりしている可能性も考えられるでしょうから、そんな連中からすればアタシ達の世界の古代遺物の扱いなんて朝飯前かもしれないわね。」
「フン、なるほどな…………――――――要するに”七耀教会が古代遺物の管理をする事が当然という定義”を守り続けていた教会からすれば、その定義に応じないメンフィルの事を内心よく思っておらず、警戒――――――いや、危険視しているという事か。」
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