第124話
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情を浮かべ、サラとクロウは静かな表情で呟いた。
「今までの話を聞いて気になったのですが………トマス様が守護騎士の権限を一時的に凍結される件はもしかしたらレン皇女殿下とルシエル様はアルテリア法国の思惑を考えた上で、そのような”策”を実行したのかもしれませんわね。」
「”アルテリアの思惑”だと?」
「それってどういう事なの、シャロン?」
「………………………………」
静かな表情で呟いたシャロンの言葉が気になったアガットは眉を顰め、アリサが不思議そうな表情でシャロンに訊ねている中バルクホルンは複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「バルクホルン様はトマス様がアルテリア法国から処罰を受けた件で、セリーヌ様が先程口にした推測――――――”戦争にメルカバを運用して大勢の前に晒した件についても否定されませんでした。”そしてトマス様が紅き翼への協力の続行の条件である”メンフィル・クロスベル連合に所属している勢力との戦闘が発生した際、聖痕と古代遺物の使用禁止”の件も考えると、アルテリア法国――――――いえ、七耀教会は将来――――――いえ、最悪は現在も危険な勢力として警戒しているメンフィル・クロスベル連合に自分達の最高戦力の一人であるトマス様が保有している古代遺物の能力やトマス様自身の戦闘能力、そして”メルカバ”の機能を把握された事についてよく思っていないように思えるのですわ。」
「ハア?教会の連中が連合の事を警戒しているんだったら、今回の戦争の件で裏で手を組んでまでエレボニアを敗戦させるような事はせずに、”漁夫の利”を狙うみたいな事をするんじゃねぇのか?」
「アッシュ……あんたね、星杯騎士――――――それも、守護騎士の目の前でそんな危なすぎる発言をするんじゃないわよ……」
シャロンの推測に対して反論したアッシュの指摘を聞いたサラは呆れた表情でアッシュに注意した。
「ふふっ、儂の事は気にしなくてよい。それに実際七耀教会がメンフィル・クロスベル連合を警戒している事も事実じゃしの。」
「一体何故七耀教会がメンフィル・クロスベル連合を………」
苦笑しながら答えたバルクホルンの答えが気になったガイウスは不思議そうな表情で疑問を口にした。
「……君達も知っての通り、メンフィルは元々異世界の国である事でゼムリア大陸の各国と教会が結んでいる”盟約”を結んでいないのじゃ。」
「”盟約”…………確か、遥か昔から古代遺物が発見されたら七耀教会に引き渡す事を国家の元首達が結んでいる約束ね。」
「遥か昔から国家の元首達と教会にそのような約束が……という事は父上もその件はご存じなのでしょうね。」
「ああ。その国で発見され
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