第一章
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助けを求めて来た子猫
イギリスのグラスゴーの工場で働いているロビン=コスナーはこの時仕事帰りに友人と一緒にパブに寄った。そうしてだった。
そこでエールを飲みながら楽しく話していた。
「やっぱり仕事帰りはこれだな」
「ああ、一杯だよな」
仕事の同僚である彼も応えた、ロビンは茶色の髪を後ろに撫でつけていて目は緑だ。背は一七五程度で面長の顔である。身体は引き締まっている。
「やっぱりな」
「酒でな」
「エールも飲んでな」
友人にさらに言った。
「それでな」
「その後でな」
「ウイスキーだよ」
「そうだよな」
「酒がないと」
それこそというのだ。
「俺としてはな」
「生きられないか」
「ああ、俺はこの為に生きているんだ」
ロビンはこうまで言った。
「だからな」
「仕事帰りはだよな」
「やっぱりこれだよ」
「酒か」
「仕事帰りはな」
こう言ってだった。
彼は友人と共に飲んだ、そしてだった。
一杯ではなくウイスキーも入れて二杯ひっかけてから店を出た、すると。
「ニャ〜〜〜・・・・・・」
「猫か」
「そうだな」
見れば白地で左右の耳の辺りと尻尾が黒い猫だった、小さいところを見ると子猫だった。だがよく見ると。
左の後ろ足を引きずっていた、ロビンはそれを見てすぐにわかった。
「おい、この子怪我してるぞ」
「車にはねられたか?」
「どうだろうな、兎に角な」
「怪我してるな」
「首輪ないから野良か」
ロビンは彼のそれも見て言った。
「野良で怪我してるとまずいな」
「餌満足に取れなくなるからな」
「あと怪我から感染症になったりするしな」
「そうだよな」
「助けて欲しいだな」
猫はロビンのところに来た、そしてすがる様に見上げている。もうすっかり暗くなっているがこのことがわかった。
「それじゃあな」
「助けるか?」
「助けて欲しい奴を見捨てるのは駄目だろ」
ロビンの返事は一つだった。
「だったらな」
「それならか」
「ああ、すぐにな」
「拾うか」
「まだ開いてる動物病院あるか?」
ロビンはすぐにだった。
自分の携帯を出して今自分がいる場所の近くの動物病院を調べた、すると幸い歩いてすぐの場所にだった。
病院があった、それで彼は言った。
「よし、すぐにな」
「病院にか」
「この子連れて行くな」
「そうするんだな」
「ああ、今すぐに行く」
友人に強い声で言った。
「そうするな」
「それじゃあな」
友人も頷いた、そして二人でだった。
その猫を連れて行った、そのうえで獣医に診せたが。
獣医はその猫を診てから言った。
「骨折ですね、暫く安静にしていれば完治します」
「じゃあ入院ですか
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