第二章
[8]前話
「食べる前にね」
「お礼のプレゼントをしてか」
「それから食べているのよ」
「いい子だな」
「そうね、それでね」
妻はご飯を食べるトゥアプーを見ながら夫に話した。
「プレゼントしてくれるのが嬉しいから」
「それでか」
「この前インターネットに動画を投稿したのよ」
「どうなった?」
「それが皆観て大人気で」
それでというのだ。
「里親になりたいって人が殺到しているのよ」
「そうか、それじゃあ」
「ええ、トゥアプーにもう少ししたら」
「飼い主が見付かるか」
「そうなるわ」
こう話した、そして実際にだった。
トゥアプーそれに母犬のピーニャ妻が名付けた彼女も心ある人に貰われていった、この時妻は二匹に笑顔で言った。
「これからも元気でね」
「ワン」
「ワンワン」
二匹は彼女に尻尾を振って挨拶を返した、そしてだった。
その飼い主のところに行った、この時彼女にご飯を貰っていた他の犬達の殆ども飼い主達に貰われていった。犬達は殆どいなくなったが。
何処からかすぐに犬達が来てだ、彼女にご飯を貰う様になっていた。夫はその光景を見て妻に笑って話した。
「犬はわかるんだな」
「自分によくしてくれる人にね」
「ああ、だからな」
「私のところに集まって」
「ご飯貰うんだな」
「そういうことね。じゃあ今日もね」
妻は夫に笑顔で話した。
「あの子達にご飯あげるわ」
「そうするな、じゃあ俺もな」
「今日もよね」
「一緒に行くな」
「そうしてくれるのね」
「俺も好きだからな」
犬がというのだ。
「だからな」
「それじゃあね」
「一緒にな」
笑顔で話してだ、そうしてだった。
二人で犬達にご飯をあげに行った、するとそこには十匹以上の犬達がいて二人を待っていた。そうして尻尾をぱたぱたと振っていてそれを見た二人も笑顔になった。
犬の恩返し 完
2021・2・20
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