第四百五十三話 大群での攻勢その十二
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「多くのものが得られましたし」
「その手に入れたものを思いきり使って」
レオナも言う。
「戦っていきましょう」
「そうしていきましょう」
「是非ね」
「はい、バグスターとの戦いも」
「おそらく間も来る」
クロコダインはその隻眼を鋭くさせて語った。
「その時までにより強くなっていよう」
「そうだな」
ヒュンケルも続いた。
「俺達もな」
「それが最もいいな」
「人間の力を見せてやるにはな、全員でな」
「それとだけれど」
ここで明日那が一同に話した。
「戦いの時はカレーを用意するから」
「カレー?何ですかそれは」
ノヴァはカレーについて尋ねた。
「一体」
「食べものよ、カレーライスっていうの」
「カレーライスですか」
「ご飯にカレーのルーをかけて食べるの」
「そうした食べものですか」
「それが美味しいから」
それでというのだ。
「しかもすぐに作れて沢山食べられるし栄養もあるから」
「だからですか」
「戦いの時にはいいから」
「そのカレーを用意するんですね」
「そうするわ、何時敵が出て来ても」
それでもというのだ。
「カレーを出してね」
「食べてですね」
「戦っていきましょう」
「そうそう、カレーっていいよね」
鏡の父も言ってきた。
「美味しいし栄養もあるし」
「非常にいい食べものです」
日向も微笑んで話した。
「カレーは」
「だからカレーを用意するから」
明日那はまた話した。
「楽しみにしておいてね」
「わかりました」
ノヴァは明日那のその言葉に頷いた。
「それじゃあ」
「その時にね」
「楽しみにしています」
微笑んで応えた。
「是非」
「そういうことでね」
「カレーだとだ」
鏡がカレーと聞いてこう言った。
「甘口だな」
「いや、辛口だ」
花家はこちらだと言った。
「それだ」
「いや、甘口だ」
「辛口に決まっている」
「中辛じゃないんですか?」
宝生はこちらだった。
「カレーは」
「いや、甘口だ」
「辛口しかない」
「どっちも極端ですから」
「中辛なぞ中途半端だ」
「そんなものでは駄目だ」
「どうでもいいでしょ、そんなの」
ニコは三人を見て言った。
「こだわらなくても」
「そうだな、どのカレーも美味いからな」
九条はニコに同意だった、だが三人はどのカレーがいいかについてそれぞれ譲ることなく言い合っている。
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