第四百五十三話 大群での攻勢その十一
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「バグスターが余計にわかってくるな」
「全くだね」
「そうそう、そこなんだよ」
宝生も二人に話した。
「スサノオを知るにはだよ」
「様々な面から見ることですね」
「怪人達についても」
ポップに答えつつ話した。
「色々な面から見るとね」
「わかるんですね」
「より一層ね」
「そういうことですね」
「君達ならそこに至ると思っていたよ」
「それぞれの方面から見てですか」
「スサノオをよりわかる様になるとね」
こう話した。
「今までそうなると思って言わなかったけれど」
「俺達が達すると思っていてですか」
「そうだったんだ」
「成程、それもまた指導ですね」
アバンが笑顔で応えた。
「まさに」
「そうなりますか」
「そう思います、何でも教えるのではなく」
「そうでなくてですね」
「相手を信じて」
そしてというのだ。
「その域に達する時を待つことも」
「大事ですね」
「そしてダイ君もポップもですね」
「他の皆もですね」
「その域に達した」
「そうなりましたから」
だからだというのだ。
「嬉しいです」
「左様ですね」
「はい、ただ」
「ただ?」
「これでも油断はです」
それはというのだ。
「全くです」
「出来ないですね」
「激しく辛い戦いになることは」
「避けられないですか」
「絶対に」
「だから覚悟してですね」
「戦いに赴きましょう」
「だから俺達も戦うんだな」
マトリフは真剣な面持ちだった。
「老いぼれもな」
「私も老いぼれですか」
「だから引退してたんだろうが」
マトリフはかつての仲間に笑って返した。
「そうだろ」
「ははは、そうですね」
「だからな」
それでというのだ。
「今こう言ったんだよ」
「そうですか」
「それでな」
マトリフはさらに話した。
「俺達もな」
「これからですね」
「どんどん戦ってな」
そうしてというのだ。
「スサノオに目にもの見せてやるぜ」
「そうしますか」
「ったくよ、大魔王との戦いで死ぬと思っていたけれどな」
「私もでした」
「お互い生きているのもな」
「それも運命ですね」
「そうだろうな、スサノオと戦うこともな」
このこともというのだ。
「そのうちの一つだろうな」
「そうでしょうね」
「あの三ヶ月の戦いは大変でしたが」
マアムはそれまでのことを振り返って言った。
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